〔仮説社PublicRelations〕No.28

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔仮説社PublicRelations〕No.28

2009年5月8日 http://www.kasetu.co.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★目次★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

・浦島太郎は……  竹内三郎

・『たのしい授業』5月号 内容紹介

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『たのしい授業』は,いつもなら「毎月3日発売」なのですが,毎年5月は,
ゴールデンウイークのため,発売日がずれてしまいます。で,今年は5月号は,
5月2日に書店にならんでいるはずです(地域によっては,5月7日にならんで
いるところもあるかもしれませんが)。ぜひお近くの書店でお買い求めくださ
い。
特集は,「ドリルを見直す」です。

口絵には,ものづくりの「ダブルびゅんびゅんごま」,キミコ方式で描いた
「もやし」の絵,「食べられる砂」,大道仮説実験〈びりりん〉の様子,ボンテ
ンで作った空気中の分子の5000万倍の模型をペットボトルのフタにいれて作る
「ぼんてん分子模型ケース」,手回し発電機でマイクロモーターを回して遊ぶ,
新商品「ブルブルバトラー」などが載っています。
くわしくは,ぜひ本誌をご覧ください。

————————————————————————————————————

●浦島太郎は……

竹内三郎 09.4.22.(『たのしい授業』5月号の最終校正がおわった日)


『たのしい授業』5月号には,「牛若丸」の話がのっています。
牛若丸が弁慶と戦った話の「異説」には驚きました(その内容は,ここには書
きません。ここで書いたら,本誌を読む楽しみが減ってしまうでしょうから
ね)。

牛若丸についていろいろ考えているうちに,私は子どものころ「浦島太郎」の
話について疑問に思っていていたことを思い出しました。
思い出して,改めて「少年時代の疑問はもっともだった」と思いました。
そこで,その疑問を発表することにします。
もし適切なお答えがいただけるなら幸いです。

その疑問とは……。
浦島太郎は,竜宮城につれていかれて,とてももてなされます。
小学唱歌によると,「鯛やヒラメのおどり」なども鑑賞したようです。
絵本類には,その様子が描かれていました。

私は子どものころから食い意地がはっていたのか(いや,食い物が乏しい時代
だったからだと思うのですが),「おどり」よりも,「ゴチソウになった」とこ
ろにとても心をひかれました。
浦島太郎だって,おどりだけで満足できるはずはないでしょう。
しかし,歌にも絵本にも,その「ゴチソウ」の内容が書かれていないのです。
浦島太郎はどんなゴチソウを食べさせてもらったのか−−それが私の長年の疑問
です。

子ども時代の疑問は,以上です。
あまり悩んだわけではないのですが,なんとなく「他人に質問してはいけない
こと」のように感じていました。
最近になってこの疑問を思い出し,それをお伝えするにあたって,多少の解説
を(それほどのものではないですが)加えておきます。
魚つりには「ゴカイ」とか「ミミズ」などをエサに使いますが,これをゴチソ
ウと言われては,浦島太郎もつらいでしょう。
(漫画家ショージサダオ氏は,どこかの週刊誌で「ミミズ丼」なるものを空想
していたように思いますが,「おいしそう」ではありませんでした)
私は,魚が大好きなのですが(煮ても焼いても刺身でも,すり身であろうとた
たきでも),竜宮城ではそういうものは食べない/食べさせないと思うのです。
牛肉・豚肉などは,海の中では珍味だと思いますが,調達方法がむずかしそう
です。
調達方法だけなら,「それは神様なんだから,どうとでもなる」とも思えま
す。
でも,浦島太郎がそれをゴチソウと思うかどうか。
それで考えつくのは,「海藻」なのですが,想像がそこまでくると,浦島太郎
が気の毒になってくるのです。
貝・エビ・タコなどは,竜王の食品としていいものかどうか……。

そんなことを考えていたら,やはり5月号の「はみだしたの」(下段欄外の一
行記事)に,小出育子さんが「馬肉レストランの看板」の話を書いておられまし
た(10〜12ぺ)。
こ,こ,これは,浦島太郎のゴチソウの件と一脈も二脈も通じているではない
かっ!
(どんな話か,予想しておいてください。ここまで読んできた人なら,たぶ
ん,あたるでしょうが)

*『たのしい授業』5月号は,5月2日に店頭に並ぶと思います。
連休途中ですが,お忘れなく!

——————————————————————————————————


●『たのしい授業』2009年5月号(No.351)
(5月7日発売。編集代表=板倉聖宣。税込740円)

★特集★ 「ドリルを見直す」


◆水流の正体
——ストロボライトでみえてくる
阿部徳昭

◆ドリルから算数教育を見直す
——講演記録〈地に足のついた実践〉のために
笠井正之
編集・小俣和弘
⇒「授業の中の子どもたち」に即して考えることが大切。
できない子がいたら胸が痛む ——そこから出発してほしい。20年前,はじめて
受け持った小2で,足し算と引き算の習熟の必要性を痛感。そこで,〈100マス
計算〉を絞り込んで〈45問計算ドリル〉を作った。45問なら,ほとんどの子が
耐えられんじゃないか? やってみたら2ヵ月で上達した! 毎日7分の地味な実
践の成果。

◆ボクのお気楽漢字ドリル
——子どもを「漢字嫌い」にさせないために
松口一巳
⇒基本的なドリルは学校で毎日やりたい。できれば漢字の苦手な子でも嫌がらず
に楽しめる方法で。「漢字マッキーノ」はやっぱりオススメ。使いやすい教材も
ご紹介。

◆外国からの子どもたちのための「漢字 部首カルタ」
井藤伸比古
⇒台湾・韓国以外の外国人にとって「漢字」はとんだ災難。そこで必須の75枚,
カルタ登場。日本人も楽しめそう。

★つくる 「食べられる砂」
新美瑞映
⇒見た目は,どう見ても「砂」。ところが,これが,食べられるんです。思わ
ず,「おいしい!」。材料はなんだと思います?

★つくる 「ダブル・トリプル びゅんびゅんゴマ」
——びゅんびゅんゴマいろいろ
加古 勲
⇒一本の糸に,2つ・3つとコマを通して回してみました。

◆〈牛若丸伝説〉と科学思想の普及
——明治期の科学教育と歴史教育を考え直す
板倉聖宣
⇒京の五条の橋の上。戦いに勝ったのは誰か。証拠は? 明治はじめに歴史学を理
学として建設しようとした人々は「確かな証拠」を求めて実証主義に至った。
が,それも徹底すれば危険思想。やがて学界の主流は「社会に責任は負わない実
証主義」を発明して科学から遠ざかった。

◆連載第4回——1700年代の静電気実験と〈びりりん〉
みんなの脳ミソが喜ぶ,たのしい笑顔の流れをつくりたい!
——楽知ん研究所というネットワークの実験
宮地祐司

◆額に入れたら 芸術家の作品みたい!
——キミコ方式をより楽しむために
佐々木邦
⇒なんと立派な「もやし」の絵! 保護者の素敵な感想も。

◆ありがとう 20歳になります!
——キミコ・プラン・ドゥからの手紙
松本一郎

◆グラフで見る世界251——グラフで見る〈世界経済の動き〉その2
「1人当たりのGDP」で,世界の経済を見わたす
竹田かずき
後進国は低賃金を武器に経済の高度成長をはたす。そう断言できるのかな?
「例外国」がかなりありそうだが…。原理にこだわれば見えてくる,えぇ〜っ!
の国際関係。

◎てがきのページ
→ぼくの好きな先生 第2回〈おれは河を渡った!〉
小野健司
◎犬塚清和編集:シリーズ・授業書と子どもと教師
→知恵の職人
板倉聖宣
→ドキドキ,仮説実験!
犬塚清和
◎科学の教育を求めて——板倉聖宣著『(増補)日本理科教育史』を読み終えて
竹田美紀子
◎ボンテン分子のお弁当箱
岸 勇司
◎アリがタイなら倉庫
→科学とはどういうものか?
山田正男
◎表紙ウォッチング
馬場雄二<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>

○後○記○
前号でお知らせしましたとおり,4月25日(土)〜26日(日)に,仮説社
「春のフェア」を開催しました。初日はあいにくの雨模様にもかかわらず,とっ
てもたくさんのみなさまが来てくださいました。ほんとにありがとうございま
す。
次回は秋,9月に開催する予定です。春にいらっしゃてくださった方も,都合
がつかなかった方も,また秋にお会いしましょう!

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
仮説社のメールマガジンをお読みくださいましてありがとうございます。
弊社発行の月刊誌『たのしい授業』や書籍をお読みくださっている読者のみなさ
まや,仮説実験授業を実践,あるいはこれから実践してみたいと考えている方な
どに,弊社の新刊情報を少しでも早くお知らせできたらと思い,このようなメー
ルマガジンを発行しています。
そのほかにも,『たのしい授業』の情報,新しい実験器具やおもちゃの情報もい
ち早くお伝えできればと思っています。
メールマガジンへのご要望などございましたら,
下記メールアドレスにお寄せくださいますようお願いいたします。

                                                                                                                                                                                                                        • -

〔仮説社PublicRelations〕
仮説社 販売部(川崎)hanbai(アットマーク)kasetu.co.jp
169-0075東京都新宿区高田馬場2-13-7
TEL03-3204-1779 FAX03-3204-1781
http://www.kasetu.co.jp/

                                                                                                                                                                                                                        • -