〔仮説社PublicRelations〕No.163

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〔仮説社PublicRelations〕No.163
2014年10月9日
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★目次★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『たのしい授業』9月号の反響
 「編集委員のおたより」を中心に

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 『たのしい授業』について,毎月,主に編集委員からですが,た
くさんの感想をいただいています。でも,『たのしい授業』の「編
集委員会ニュース」欄で紹介できるのは,スペースのつごうで,ご
くごく一部に,すぎませんでした。
 それを,今後,この「仮説社メールマガジン」でご紹介できるよ
うになりました。
 前回,9月号について12人の方の感想を紹介させていただきま
したが,引き続き,また12人の方の感想を紹介します。
 なお,この感想文は,原則として原文のままです。表記等は統一
していません。

13●市原靖隆(熊本・中学理科)
◆「植木鉢の底にある穴は必要か?」(萠出浩さん)
 水はけを良くするために,植木鉢には穴があいているのだと思っ
ていましたが,根の「呼吸」のために必要だということを知り驚き
ました。穴のあいた鉢に植えたドングリの苗は成長し,穴の無い苗
はすべて死に絶えたのは,見事な実験結果でした。日当たりと発芽
の関係についてもしかり。目的意識を持って実験することで,見え
てくる世界がある事をつくづく実感しました。萠出さんの着眼点さ
すがです。
◆「科学的」であるために(板倉先生)
 8月号での金谷さんと板倉先生のやりとりでは,もやもやしたま
までした。今月号の〈権威を選ぶ〉のも主体性のうちという板倉先
生の言葉で,金谷さんはポアンカレ中谷宇吉郎の科学観を支持し
ていたのだろうと思いました。「科学的に考える」とは最終的に
「自分自身の頭で,自分をごまかさないように納得いくまでよく考
える」という板倉先生の言葉を,大切にしたいと思いました。
◆「どうして?」と聞かれたらどうする?(山路敏英さん)
 山路さんが紹介された,竹内さんの「〈ものごとを教える〉とい
うのは効果的な時期というのがあって,逆に〈効果的でない時期に
は教えない〉ということも含めて〈ものごとを教える〉ということ
なんです(後略)」には,「はっ」としました。なんでも教えてし
まって,「虻蜂取らず」になりがちな私,「教えない」ことの大切
さを再確認しました。ありがとうございました。
小原茂巳『いじめられるということ』はおすすめです(二宮聡介)(高橋善彦)
 高橋さんが,研修会で「いじめをなくすために」言われた,「まずは学校が子
どもたちにとって居心地のいい場所になることが大切だと思います。(中略)教
師としてはその〈授業〉を子どもたちにとってたのしく充実したものにすること
が大事だと思います。(後略)」は,究極のいじめ対策ですね。
◆新人先生〈たのしい原子・分子の授業〉(小原茂巳)
 まさに矛盾論を意識的に使って,「子どもたちの気持ちに寄り添
えたあったかい授業」が実現してるところに感心しました。また有
賀先生の,子どもたちの気持ちに寄り添った声かけ,とても参考に
なりました。わたしも正直な自分の気持ちを授業中にもっと出して
いこうと思いました。

14●西村尚子(山口,会社員)
◆「科学的」であるために 高校生へ向けたメッセージ。
 「自分自身で考えること」「目的意識的に見る事」「正しい実験
をして,さまざまな予想を立て豊かな想像力を得る事」
 理科離れ,などと言われながらも,根本的な具体策が取れていな
い現状があるような気がします。私が住んでいる地域の科学館も,
イベントとして「科学の祭典」なるものを行っていますが,結局
「ものづくり」の祭典に終わっているような気がします。
 そんな中,科学を学習する上で,本当に大切にしなければならな
い事がしっかり伝わってきました。
 見方・考え方を一歩間違えると,神秘的な考え方をも産んでしま
いかねない科学。ポイントをふまえて科学を学んでいく事が,理科
離れを無くすことにも繋がると感じました。
小原茂己『いじめられるということ』はおすすめです。
 最近は学校以外の現場でも,メンタル面でのフォローの大切さを
良く耳にします。
 セクハラに加え,パワハラも多く取り上げられるようになりまし
た。「まずは,居心地のいい場所をつくること。居心地のいい授業
にすること」とありました。
 どこの職場の人達もそして学校の生徒たちも,それぞれが1日で
一番長くいる場所です。そこを「居心地のいい場所」とすること
が,みんなの元気を引き出すことに繋がると,本当に思いました。
◆おりぞめで〈あまの川〉◆ものづくり2つ
 おりぞめの使い方はいろいろありますが,銀河を作ってみるなん
て。
 このような使い方もおもしろいなーと思いました。個人個人の作
品ではなく,大勢で一つの作品を作っていく醍醐味がありますね。
 クラスでしか作れない作品というのも,また良しだなと思いまし
た。
◆パスタde名札
 ずーっと以前,パスタで額縁を 作った事を思い出しました。
 いろいろな型のパスタを額のまわりに飾り付け,金色のスプレー
で吹き付けて,とても立派な額ができ上がりました。でもちょっと
大変。スプレーを吹き付ける時には注意が必要です。段ボールの中
で吹き付けていました。
 それに比べて,これはとてもお手軽。何かの機会に作ってみたい
と思いました。

15●荒居浩明(神奈川・小学校)
◆板倉先生の“「科学的」であるために”
 これが一番よかったです。いつも聞いていたような内容なのです
が,こうやってまとまっているととてもわかりやすい。他の人に聞
かれても,これを見てくれといえるような話でした。実験と観察の
違いも明快に答えられていてわかりやすいです。実験観の違いはこ
こではっきりさせておきたいです。予想があるかないか,これは本
当に大切なことでしょう。「予想すれば見えてくる」ですから。
◆山路敏英さんの“「どうして?」と聞かれたらどうする”
 これは「へーっ」という感じで読むことができました。こちらも
明快に「答えない」ことや「教えない」ことの大切さを語っていま
す。授業のときに余計なことを話したら,その後のお話に出てくる
なんてことは,よくありがちです。この記事は授業をする人にとっ
てもかなり重要だと思いました。
◆小川洋さんの「空見上げて 新人育成日記⑦“良い授業ってどん
な授業?”」は,多くの先生方に,特に若い先生には必ず読んでほ
しいものです。子どもたちが静かに話を聞いているとか活発に意見
交換ができているとか,そういうところでないところに,本当の良
い授業の原則があることを忘れてほしくないからです。授業を受け
る側にとって,「考えるに値する問題であるかどうか」,まずはこ
こを大事にしていってほしいと思いました。そういう意味において
も必見です。
◆山本俊樹さんの「つながる模様 銀河K」たのしいです。
 おりぞめもこのようなやり方があると知ると,偶然だけでないた
のしさを知ることができると思います。「おりぞめはたのしそう
だ」と思ってもなかなかやらない人の中には,偶然性だけととらえ
ている可能性があります。こうしたら,こうなるというものがある
と知れば,行なうきっかけになるものだと思いました。じつは,私
自身が「単なる偶然性だけではなぁ」と長い間思っていたからで
す。
◇今回は,久しぶりに「分子原子特集」のような形になりました。
私が気にしていたことは,「分子原子の名前だけでひいてしまわな
いような工夫」でした。そういう意味でも,題名のつけかたなどに
工夫があったのではないかと思います。特に,小原茂巳さんの「新
人先生の〈たのしい原子・分子の授業〉」などは,題名だけで「本
当か?分子原子がたのしいのか,ちょっと気になるなぁ」と思わせ
てくれます。編集的な意味でもそこが重要な気がします。内容は読
むに値するものだから,まず読んでもらわなければ……。

16●長崎平和(東京・塾講師)
◆「アリがタイなら倉庫」の板倉さんの話。
 「新しい時代が起こるというのは,「新しい仕事が起こる時代」
なんだね」というのが「なるほど」と思いました。新美南吉の「お
じいさんのランプ」を思い出しました。
 「近代の科学史は,全面的に書き換えなければならない」ってい
うのも,なんかすごいワクワクしました。
◆山路さんのやつ。
 ぼくはウの「受け流す」だと思いました。ってか,実際現場で受
け流してます。仮説実験授業のときは。
 山路さんが紹介していた竹内三郎さんの「〈ものごとを教える〉
というのには効果的な時期というのがあって,逆に〈効果的でない
時期には教えない〉ということも含めて〈ものごとを教える〉とい
うことなんです」って言葉。名言です。
◆中村さんの。ぼくは1Lははなから無理と判断して500mLでやり
ました。で,授業終盤でトイレ行ったらその分体重減って二重に生
徒さんたちにどよめかれました。
◆萠出さんの。植木鉢の穴は「水が土の中にたまって根があっぷ
あっぷになってしまうんじゃないか」と小学生のころ思ってたけど
実験はしませんでした。まあそれほど興味はなかったんでしょう
ね。いまもさほど興味はないけど,なぜかこの記事興味深く読んで
しまったのはなぜだろう。
 おそらく「植木鉢のことがどうこう」よりも,予想立てて実験し
ちゃった萠出さんの行動に興味がわいたのでしょうか。それは萠出
さんの他の実験しちゃったレポート読まないと実験できません
(^^;)。

17●山田晃靖(福井,小,ふれあい)
◆1.科学的“真実”とは
 私は,科学的とは仮説を持って問いかけ実験で確かめることだと
納得していましたが,それ以前に,自分の頭で考えるのが第一条
件,信頼し得る専門家を絶えず選択し,それに依拠しうる態勢を持
つことも科学的ということもできるとこの論文から気づかされまし
た。仮説実験の前にこういう条件があるとは,改めて考えが深まり
ました。自分の頭で考えずに専門家の説だけを選択して実験してい
ても,自分で仮説を考えられない,頭が良くならないということか
なとも思います。それより,自分で考えて,それを確かめていかな
いと楽しくないですね。
◆2.良い授業ってどんな授業
 授業を受けている子どもに聞いて見なければ分からないというの
が,授業の善し悪し。かっちとした授業は大人には好ましく見えま
す。授業を進める教師と,参加する生徒が楽しく学べなければ良い
授業とはいえません。
 でも,普通の授業でかっちとした授業が好みの子どももいますし
ね。授業をきちんと進めてくださいという生徒もいます。
 仮説実験授業でも,先生によってはかっちとして進められる場合
と,かちっとはできない場合があります。
 しかし,何時間も経過した後では,単にかちっとした授業より,
考えに値する問題が配列された仮説実験授業を,ほとんどの生徒
が,そしてかっちとした授業が好みの一途な優等生までもが好きに
なる。これが仮説実験授業かなと思います。
◆3.新人先生の〈たのしい原子・分子の授業〉
 学理科の授業が苦手な先生が増えているという説に対する板倉先
生の論が明快でした。それに応える若い先生たちの取り組みがいい
ですね。しかもおそるおそる取り組まれて成果をあげているところ
がよかったです。これも,小原さんが徹底的に押し付けを排除され
たからだと思います。
◆4.折染めで〈天の川〉
 みんなで作り上げるのは楽しくていいですね。一人ひとりのでき
ばえに差がない作品を繋ぎ合わせて完成させるところがすばらしい
と思いました。
◆5.「どうして?」と聞かれたらどうする?
 教えるにはその時期があるということですが,こういうことは,
授業をする人々は知っておいて使うことが大切だと思います。

18●栗原正治(群馬・小,教頭)
◆「科学的」であるために(板倉聖宣
 この一連の文章は改めて仮説実験授業の基本的な考えとなる科学
論を見直すことができて,よかったです。まったく古さを感じさせ
ない,と同時にぶれない板倉さんの科学論が高校生を対象に分かり
やすく書かれています。仮説実験授業の入門としてもすでに何年も
やってきた人にもオススメの文章です。
◆「どうして?」と聞かれたらどうする?(山路敏英)
 知識や概念が,ひとつの事例の解釈でなく,一連の予想実験を繰
り返しながら身についていくという例としてとてもいいです。問題
解決的な学習というのが流行っています。でも実体は,しつこくひ
とつの課題をこねくり回して,子どもたちは飽き飽きしているの
に,しかもそのひとつを使って最後は結局押しつけをするという感
じがしてなりません。仮説実験授業は問題の配列にしても人の発想
に沿って構成されていて,そのことが今回の山路さんの文章でよく
わかります。
◆初心者と専門家の間をいったりきたり(木村妙子)
 「親子孫仮説実験講座」を開催したことから,『はじめての結晶
づくり』の製作につながり,さらに自分の本職であるベントスに係
わる企画をする,という流れを通して,「初心者と専門家をつなぐ
もの」という発見(?)がとても納得できました。動いて見るとい
うことが新たな必要を生み,すばらしい成果をあげていくのだなあ
と感じました。
◆ミルクを飲むと赤ちゃんの体重は重くなるか?(中村 文)
 いつもお話で読んでいながら,実際に試したことはありませんで
した。自分の子どもが生まれたとき,産院で新生児の授乳量をこう
やって量っていたことは知っていました。そのときは,我が家には
かりはなく,育てることに夢中で気づいた頃は時既におそし。こう
やって実際のようすを写真で撮ってくれたことは今後役に立ちま
す。
 おまけ
◇おりぞめで作る宇宙「つながる模様 銀河 K」(山本俊樹)
◇おりぞめで〈天の川〉(峯岸昌弘)
◇〈天の川〉をやりました(川島滋弘)
 これはとっても個人的な理由だけれど,昨年ボクが主催した群馬
での山本さんをお招きしたおりぞめ講座がスタートになっているの
だなと自分の仕事も役に立ったなあと感じたのでした。

19●後藤和哉(徳島,小学校)
板倉聖宣「〈科学的〉であるために」
 この記事にもっと早く出会っていればな〜というのが感想です。
ボクはもともと理科(実験や観察)がきらいでした。
 教師による実験は成功しますよと言わんばかりの準備に,実験は
成功しますよと言わんばかりの指示や手順。やらされている感が
たっぷりで苦痛でしかありませんでした。
 仮説実験授業に出会って実験とは予想を立てて確かめることだと
聞いたとき腑に落ちました。今の子どもたちと仮説実験授業を楽し
んでいますが,子どもはほとんど実験(操作)はしていません。
 しかし,感想には「みんなと実験してたのしかった」「予想を立
てるのがたのしい」と書いてくれます。今,ボクは実験ということ
についてすごく興味があるので今回この板倉先生の記事を読めてよ
かったです。

20●鮫島麻美(鹿児島・中学校理科)
 今月号も楽しく読みました。
◆植木鉢の底にある穴は必要か
 当たり前のようにある穴が本当に必要かどうかなんて考えたこと
がなかったので,見れども見えずでした。どんぐりの発芽率は見事
ですね。面白かったです。
◆おり染めで天の川
 一枚のかみをつなげていくと,大きな模様になるのに感動しまし
た。超大作ですね。こどもたちが自分たちでしていくのがいいなと
思いました。
◆科学的であるために
 医者を選ぶときにやっていることの中で知人が確かに効いたから
の迷信療法の言葉にドキッとしました。自分の頭で考えるってすご
く大切だと思いました。そして,権威を選ぶこと。普段から自分の
頭で科学的に考えられる自分でいたいです。
◆新人先生の楽しい原子分子の授業
仮説実験授業に夢中になっていく先生たちのようすが良かったで
す。こどもたちと一緒になって感動してるのが,素直にこどもたち
にも伝わって,すごく素敵な資料でした。ありがとうございます。
◇今回は科学劇も載せて頂いてありがとうございます。たくさん
ページもさいていただき,写真も載せて頂いていて,嬉しかったで
す!ありがとうございます (^-^)

21●荒川康夫(小学校1年担任)
◆萠出浩さんの「植木鉢の底にある穴は必要か?」
 私も以前からこの穴のことが気になっていました。
 なくても大丈夫ではないのかとも思うのですが,実際植木鉢の底
には穴があるのです。苗の植え替え用の小さなポットにも穴がある
のです。ポットの方は,底の穴をギュッと押して苗を土ごと出すの
に必要なのかとも考えていました。今回の萠出さんの実験には迫力
がありますね。ドングリを植えた鉢を何十も用意して実験したので
す。
 答えはピュアに出ました。穴のない鉢のは死滅してしまったので
すから。たいへん興味ある実験でした。水栽培の球根の実験もたの
しみですね。
◆福島純子さんの「愛するペット カメを描こう」
 カメの描き方はキミ子さんの何かの本で見て知っていましたが,
甲羅が複雑すぎて色も単純ではないので諦めていました。でも今回
のレポートは長年飼っていたカメがモデルとあって,モデルに対す
る思い込みが違いますね。甲羅も隣へ隣へで形も色も少しずつ違う
ところがいいのですね。首の描き方もそうです。そっと見にいかな
いと首を引っ込めてしまう,描くときのお作法みたいのもあるんで
すね。たのしいお話でした。
◆中村文さんの「ミルクを飲むと赤ちゃんの体重は重くなるか?」
 実はこのDVDを冬の大会のとき中村さん本人から売ってもらい
ました。
 ミルクしか食料のない赤ちゃんの飲みっぷりは激しいです。そし
てその体重の増え方も,ストレートにデジタル体重計で出るので
す。力作だと思います 。
佐々木敏夫さんの「インドの紙幣と言語」
 インドの州が26あるというのは知っていました。あんなんい人
口の多い国なのだからそれくらいは言語もあるのかと思ったら,と
んでもないものすごい数の言語があるのですね。日本の方言どころ
ではない,交流も難しいのだろうと思いました。それを乗り越える
には,共通的言語がいくつかいるのだということも分かりました。
紙幣にも何通りの言葉で書かれてあるのを知って驚きでした。

22●池田修二(神奈川,小学校 特別支援学級
◆1.良い授業ってどんな授業?  小川さん
 ライブ感あふれる内容に共感しました。佳奈さんの感想文いいで
すね。知的好奇心をくすぐるものとその重さはスリリングでしかも
物質不滅の法則を感動的に学べる私の大好きな授業書です。一つ一
つの実験を思い出します。古いタイプの体重計を囲んでワイワイ
やってた頃を思い出します。
◆2.ミルクを飲むと赤ちゃんの体重は重くなるか?  中村さん
 「1」とも関連する大好きな授業書《ものとその重さ》。中でも
赤ちゃんの体重の変化を知る実験はやりたくてもなかなかやれない
実験だけにうれしかったです。記事の前半は(笑い)感満載です
ね。特におなかをこわしたところなど。イラストも中村さんなので
しょうか。かわいくユーモラスでファンになりそうです。
◆3.はみだしたの サ 田中さん
 ジブリの作品は気になります。歴史の見方・考え方とプロデュー
サーの鈴木さんの接点があったのですね。読んでみたい気がします
が8・11号だと入手できるかどうか。
◇他「科学劇もしも原子が見えたなら」私も一度32人の6年生の
クラスで挑戦しました。クラスに合わせて脚本を作るのですが,こ
んな風に台本の紹介があると助かりますね。

23●林 純一(京都,高・大講師)
◆1.小原茂巳「新人先生の〈たのしい原子・分子の授業〉」
 先月から楽しみにしていましたが,小原さんのアドバイスを受け
た新人先生が,生き生きと授業しているようすがよかったです。
◆2.中村 文「ミルクを飲むと赤ちゃんの体重は重くなるか?」
 いやぁ,これはいい。DVDも手に入れてみましたが,ほんとに
ちょうど100gになるので,《ものとその重さ》の授業にぴったり
です。
 母乳で育てている赤ちゃんがどれだけお乳を飲んだのかを調べる
ために,病院では赤ちゃんの体重を測っているんですよね。
 ボクが十数年前に入院して透析室に治療に通っていたときに経験
したのですが,透析患者さんは水分制限しているので,透析治療の
前後で体重の変化を調べてどれだけ水分を捨てたのかを測っている
そうです。
◆3.木村妙子「初心者と専門家の間をいったりきたり」
 木村さんのグリーンページは毎号楽しみに読んでいました。
 近年退職した教員が大学でも教える機会が増えていますが,木村
さんのような研究者が仮説実験授業に関わっていく機会も増えてい
るようでうれしいです。

24●千葉 真(大阪・小学校)
◆ベスト1 科学劇「もしも原子がみえたなら」
 この記事は,私にとってはとてもタイムリーです。なぜならば修
学旅行の次は,学芸会があり,演目を何にしようかと悩んでいたか
らです。担当する6年生は劇をすることになっています。この記事
のおかげで,演目は「もし原」にしようと決めました。私は科学劇
を取り組んだことがありませんがこの記事を読んでいたらやれそう
な気がしました。さっそく,授業書「もし原」を印刷し取り組みを
開始しようと思います。
◆ベスト2 おりぞめで,〈天の川〉
 とても素敵な作品です。この記事を読んで,私も授業でステンド
おりぞめをしました。墨で染めて乾燥させた後に,赤青黄の染料で
着色しました。写真参照。
 真ん中の紙には二学期の目標を書いてもらいました。やってみて
どうだったかを子どもたちに感想文を書いてもらいましたが「楽し
かった」「またやりたい」と書いており,評価はほとんどの子が5
や4でした。教室に掲示していると普通のおりぞめとはまた違った
雰囲気でとても新鮮です。多くの読者にやってほしい作品作りだと
思いました。
◆ベスト3 新人先生の〈たのしい原子・分子の授業〉
 教職について早い段階で仮説実験授業に出会い,自らも授業をす
るなんて本当にうらやましい限りです。積極的に志願して「もし
原」の授業をした若い先生の初々しさが伝わるこの記事はとても新
鮮でした。それにしてもうらやましいです。私などは,教師になっ
たのも30歳でしたし,仮説を知ったのは35歳で,実際に授業書を
したのは37歳でしかた。現在43歳なので,もっと早く,せめて20
歳代で仮説にであっていればもっと楽しい人生になっていたはずだ
と思うときもあります。若い人の実践記事をどんどん紹介してほし
いです。若い人に限らず,いろいろな人の仮説にめぐりあった頃の
話を読むのは好きなので掲載してほしいです。

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