〔仮説社PublicRelations〕No.184

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〔仮説社PublicRelations〕No.184
2015年4月2日
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★目次★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『たのしい授業』3月号の反響
 「編集委員のおたより」を中心に

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


 『たのしい授業』について,毎月,主に編集委員からですが,た
くさんの感想をいただいています。でも,『たのしい授業』の「編
集委員会ニュース」欄で紹介できるのは,スペースのつごうで,ご
くごく一部。そこで,このメールマガジンで,そのほとんどの部分
をご紹介させていただいています。
 今回は,14人分のおたよりを紹介します。かなり長文です。
 なお,「おたより」は原則として原文のままです。表記などは統
一していません。


◇◇◇ 2015年3月号(431号)たのしく読んで好きになる ◇◇◇

●島 百合子(富山・小学校)
◆今月号は四ヶ浦さんの「子どもたちとの幸せな記憶」が一番心に
残りました。
 若い教師なのに(だから)このような感性をもてることのすばら
しさを思います。
 子供の成長を喜べる教師という仕事の魅力を読みながら改めて感
じました。自分が教師になったときに感じたみずみずしい気持ちを
思い出しました。
 「アンパンマンのマーチ」は本当にいい歌詞ですよね。自分の幸
せが何か分かったとき人は強くなれるのではないかと思います。一
本芯が通るような気がします。いいお話でした。テープ起こしして
下さった浜野さんもありがとうございます。
◆竹田さんの「震災と〈訪日外客〉の変遷」は未来が明るくなるグ
ラフでした。こういう視点があってグラフをかける竹田さんはすご
いなあと思います。ここまで外客数が変わっているとは知りません
でした。文章も感性の表現ですが,グラフもそうだなと思います。
◆佐藤さんの「予想読みの授業」はおもしろかったです。
 ヘッセの『少年の日の思い出』は昔,無感動に読んだ(?)憶え
がありますが,こんな興味深い作品だったのですね。びっくりしま
した。自分の脳を使って(予想して)読むをいうことを大切さを感
じました。

●片山 徹(高校,理科生物)
 3月号は,3月という季節にふさわしい内容が多かったと思いま
す。
◆「みんなで皿回し」は40個(4万円?)もセットを買ったこと
に感動です。
 私も皿が回せません(昔は回せたので,老化だと思います)が,
生徒にさせたい気持ちはありますが,4万円は無理です。
アピアリングケーンは,4月にやりたいですね。これは買えそう
です。
◆「足何本」は,小学生の活躍が良く分かります。
◆「読むだけで」は,国語の教師にぜひ読ませたいです。
◇「予想読み」は,面白そうですが,私にとっては〈少年の日の思
い出〉は退屈でした。途中で寝てしまい,2日かかって読みまし
た。
◆「フリーメイソン」はいよいよ佳境に入ってきたようです。フラ
ンスとイギリスの違いが,良く分かり,世界史の大きな流れを感じ
ました。
◆四ヶ浦さんの原稿が一番だと思いましたが,長いので読み疲れま
した。が,内容は年度替わりに,本当に仮説をやろうと考えている
人たちには,すごく素晴らしいものだと思います。皆さんへの応援
歌になっていると感じました。
◆「観光」の記事は,通訳案内士(外国語を使って,旅行者を案内
し,報酬を得る資格)を持ち,観光庁ともつながりのある人間とし
て,楽しく読みました。ただ,アジア系が増えているのに,ヨー
ロッパや北米の人が変化していないのが,今の日本を示している気
がします。高校などへの留学生は,原発事故以降明らかに減ってい
ます。観光とは,少し考え方が違うからでしょうか?

●宮本明弘(海外科学授業)
板倉聖宣「〈理性と寛容〉を目指して:1700年代の科学とフ
リーメイソンの科学者たち」
 2月号に続き,たいへん興味を持って読みました。前々からフ
リーメイソンのことについては,ちらちらとお話を聞く機会があり
ましたので,とても興味を持つようになりました。ですから,この
連載はとてもうれしいです。
 フリーメイソンのお話を聞く前に,西村肇著『米国 ユダヤ人キ
リスト教の真実』という本を読んだせいか,少しキリスト教社会に
対して恐れの感じを抱いたりしました。そして,科学とキリスト教
の関係はどうなっているのだろう。どうやって科学はキリスト教
会の中で,発展してきたのだろう。欧米社会では,今でも科学はま
だしっかりと認められていないのではないだろうかとか,『進化
論』や『原子論』はきちんと教えられているのだろうかとか,とて
も気になっていました。でも,フリーメイソンの存在を知り,それ
が,科学とキリスト教の橋渡し役になっているらしいことが,よう
やく私にもわかってきました。ほっとするとともに,なるほどうま
いことを考えたものだなあと感心しました。そのキーワードが「寛
容」という言葉になるのですね。板倉さんは大変なことを探し当て
てしまいましたね。秘密を世間にバラしても大丈夫なのなんて思い
ます。でも,とても明快でたのしいです。
 4月号は〈自由と寛容〉ですね。これももっと楽しみにしていま
す。
◆竹田かずき「震災と〈訪日外客〉」
 竹田さんの「見通しは立たないが,予想はたてられる」という言
葉は,その通りですね。まずは,「予想を立てる」ですよね。そし
て,グラフを描いて実験してたしかめる。
 でもその前に,自分の頭のなかで,予想を立てたくなるような
「問題」をもってないとだめですよね。私の場合は,その問題意識
を持つところから始めなくてはいけません。なかなか予想を立てた
くなるような問題が見つけられません。それを竹田さんは「〈見通
し〉をいくつかもって,「長期的に考えるとどうだろう」「今まで
の出来事から考えるとどうなるだろう」などと,いろいろな視点か
ら,未来のことを考えていきたいと思う」と見つけるときのヒント
まで言ってくれている。でも,やはりむずかしいと思ってしまう。
う〜ん。困ったなあ。とりあえず,竹田かずきさんが編集した『グ
ラフで見る社会 長岡清『たのしい授業選集』』を読んでみること
にします。
 竹田さんの今回の話題は,さすがですね。身近の問題を予想の選
択肢を考え,実験手段のグラフで解いていく。しばらくは,読む側
にまわります。
◆小川 洋「〈買いかぶり〉というイジメ」
 小川さんが自然にやってこられたことに共感できる部分がたくさ
んあって,そうそうと思いながら読みました。また,引用された板
倉聖宣さんの「〈買いかぶり〉というイジメ」というお話が,なる
ほどそういう見方をすればいいのかと,とても参考になりました。
◆小浜真司「ふわふわビーズで作るミニいもむし君ストラップ」
 今,手元にふわふわビーズなどの材料があれば,すぐにでも作っ
てみたいなと思いました。ストラップ,なんか,愛らしい。子ども
たちも喜びそう。たのしそうです。
◆村岡京子「周りの人に話してもなかなか共感してもらえなさそう
だけど,すごくうれしかった話」
 「もらえなさそうだけど」とタイトルにあるので,まだ他の人に
は話してないのですよね。是非話してみてください。《足はなんぼ
ん?》を授業した人ならきっとわかってくれると思いますよ。私も
1年生を担任して《足はなんぼん?》の授業をした時,そんな経験
をした一人です。感動しました。私も同じく,給食を食べていたと
きです。パチン!と丸めた紙でハエを一発でやっつけたときのこ
と。いっしょにグループで食べていた子が,「先生,ハエの足,な
んぼんあったん?」といって机の上でぺチャンとなったハエを覗き
込んで来たのです。「汚!」というのかと思っていたのに,そんな
ふうにいってきたのでちょっとびっくりしたのです。そうすると,
まわりの子どもたちも,「ほんとや,ほんとに6本やで!」と感心
しています。
 こんなに喜んでくれる《足はなんぼん?》。本当にいいですよ
ね。退職した私ですが,また授業がしたくなってきました。朝,廊
下で仰向けになってころがっていたゴキブリを見つけ,「先生,こ
れも6本やったわ」と報告してくれます。律儀で嬉しいです。で
も,私は,ちょっとゴキブリはだめなんです。あのギザギザの足を
見ただけぞっとする。それに,とても不細工に飛ぶ。カミキリムシ
やカナブンぐらいならなんともないのにね。手渡しです。「おお,
ありがとう!」と言いながらも,申し訳ないけど私は紙で受け取り
ました。こんな話,経験。みんな,しているんじゃないのかな?
*以下,〈おまけ〉として「カルトクイズ2 一番長く続いている
連載はどれ?」についての長編調査物語が添付されていましたが,
ここには省略いたします(サークルで発表したそうです)。

●小田富生(和歌山,無職)
◆表紙の残像画は,うまくパンダに見えました。意外と簡単に作る
ことができそうな気がするのですが,実際には難しいのでしょう
か。
◆ホットプレートで作る大学イモも,簡単で美味しそうですね。タ
レも市販されてるのであれば本当に手軽にできますね。今年の真冬
にさつま芋をたくさんもらったので,干しイモにチャレンジしまし
た。さつま芋をゆでてスライスし,干物用のネットにのせて軒先に
つるしておきました。なかなかおいしかったです。◇仮説社のHP
の商品の動画よかったです。動きのあるものはやっぱり動画です
ね。売れ行きアップしたのじゃないでしょうか。
 暖かくなりました。そろそろ米作りの準備です。

●西村尚子(山口,会社員)
◆子どもたちとの幸せな記憶
 生きていくことの根本的な事を,少し考えさせられました。
 「自分の心の中の針が大きく振れたときの感覚」を基準とし大切
にしている四ヶ浦さん。しかも四ヶ浦さんにとってその針が大きく
振れる時は他人の笑顔がある時。人が今を一生懸命に楽しんでいる
時。人はみんな誰しも自分の針を持っていて,それぞれいろいろな
ものに反応すると思うけれど,何に触れた時に大きく振れていくの
か,何を感じて大きく振れるのか。その何かを間違えないでいたい
と思いました。
 そして,いつも将来に向かって漠然とした不安なりがあったりす
るけれど,とにかく「今」という時間をしあわせに過ごすという
事。これからの未来を明るく感じるという事。たとえば,その事を
大切にし敏感に反応しそれを積み重ねていけば,人生ってあんがい
幸せなものとなるんじゃないか……そんな事も思えて,ふっと笑顔
になりました。
 「人生は,どれだけ心がふるえたかで決まる」
 最近出会った,そんな言葉を思い出していました。
◆〈理性と寛容〉を目指して
 近代フリーメイソンの発足の意味は,そういうところにあったの
か,と驚きつつ読み進めました。
 キリスト教の統制の基に,科学の振興を計るには結社として秘密
裏に始めざるを得なかったものと単純に思っていたのですが,そん
な単純な問題ではなく,国の政治や発展とも深く関わっていた事に
驚きでした。そして「君主制と民主制を結びつけて存続させる事に
成功した組織と言える」ことにあたらしい見解を感じました。
 フランスの〈ナントの勅令の廃止〉とイギリスの〈名誉革命の実
現〉が,どれほどに両国の国勢に影響を与えていたのかも分かり,
ヨーロッパの宗教と政治の歴史を思いました。そして,なぜイギリ
スが世界の大国となり得たかも分かり,興味深く読みました。
 今,宗教と政治が関わる事のない日本の中で生活していると,ピ
ントこない事もありますが,科学・宗教・政治の歴史を見ていく
と,それが複雑に絡み合っているのが分かってきて,世界の民族の
歴史の難しさを思いました。
 しかしながら,その中で科学の明るい展望を求め〈寛容の精神〉
を大切にする集まりを始めた人々。その知恵に拍手を送りたいよう
な気がしました。

●実藤清子(埼玉・中理)
◆1「〈理性と寛容〉を目指して」
 板倉さんの分析,筆さばきが,素晴らしかったです。
 イギリスとフランスの歴史がつながり,宗教との関連で解かれた
こと,キリスト教界の知恵ある人たちがフリーメイソンを誕生させ
たという謎解きに(一緒に調べさせていただいた身であるだけに特
に)感心しました。歴史を俯瞰している板倉さんの立ち位置に読者
も共に立てるというのは,新鮮な発見でした。フリーメイソン名簿
が科学の立場で武器になる,ブルーノへの理解などとても興味深
かったです。
◆2「子どもたちとの幸せな記憶」
 四ヶ浦さんの自分を正直に見つめる眼,〈心の針〉のゆれを確認
しながら進む自分の道「丁寧に生きている人だな」と思いました。
先生という職業や出会った子供たちの話,とてもすてきでした。
◆3〈買いかぶり〉といういじめ
 小川さんのイラスト=バーンとたの授〈これだけでやってきまし
た〉が,本当だなと思いました。私もまったくそうです。〈買いか
ぶりといじめ〉を入れた〈板倉さんの話〉にそういう話があったん
だという思いで読みました。(板倉さんは原点がぶれないことに感
心しています。いつも私たちの方にいてくれている)小川さんの
「新人育成教員日記」毎回面白く読むことができました。ありがと
うございました。

●長澤弘明(神奈川・児童民生委員)
◆小川洋「〈かいかぶり〉というイジメ」
 連載以来,小川さんの顔を浮かべながら読むのが楽しみでした。
新人でなくてもヴェテランでも参考になる記事でした。小川さんの
失敗談もまじえてのものが良かったです。
◆吉野由起「〈最後の授業で皿回し」
 私も機会があるごとに皿回しをしています。老人会や学習ボラン
ティアの暮クラスetc.老人会の食事会のあとに皿回しをやろうと
したところ,緊張して失敗。この記事にもあるように「力を抜く」
ことを忘れていたのです。「棒で回そうと思っても回りません。棒
はきっかけを与えるだけ」に共感した。

●日吉資子(佐賀,小学校講師)
 今月のマイベスト7の感想です。
◆「思えば遠くへ来たもんだ」淀井泉さん
 最後まで楽しく読ませていただきました。〈教師〉という職業か
ら〈もっとも遠い〉ところにいたという淀井さんですが,だから仮
説実験授業や楽しい授業のすばらしさをダイレクトに感じられたと
も言えるのではないかな〜と思いましたよ。
◆「〈予想読み〉の授業」佐藤弘道さん
 初めて6年生を担任したときに,国語の説明文で,このような
〈予想読み〉をして何とか無事に(笑)授業を進めることができた
ことを覚えています。国語でも目的意識を持って読む方が,断然,
意欲的に授業に参加してもらえると思うきっかけになりました。良
いお話ならかなり楽しく読めると思います。どんなお話が〈予想読
み〉に適しているか,問題作りのパターンなどの研究の続きを楽し
みにしています。
◆「〈理想と寛容〉を目指して」板倉聖宣さん
…「近代科学を生み育てたのはキリスト教だ」と言い続けた東大の
科学史の先生のお話があって,「アレッどういうこと?」と思いま
した。あらためて文中に出てくる出来事を起こった順に書きだして
(歴史に疎いので (-_-;)・)板倉先生の考えを読んでみました。近
代科学の発展と宗教との関係に,フリーメイソンの組織とその理念
(考え方)が,大きく関わっていたという理解でいいのでしょう
か。「フリーメイソンの組織と謎」というテーマの研究でも,これ
までとは違う新たな視点での予想を立てて資料を読み解く……とい
う研究手法を提示してくだったものと思いました。
◆「子どもたちとの幸せな記憶」四ヶ浦友希さん
 仮説との出会い方とその後,授業を始めるまでのお話は笑えまし
た。仮説実験授業や楽しい授業を通して見えてくる,子どもさんの
成長をホントに感激しながら喜べる友希さん,ステキな先生です
ね。文章もキラキラ輝いている感じです。仮説実験授業を〈気楽に
始めてください〉のお話もイイです。こんなにステキな記録を書く
ような友希さんが,こんなふうに紹介してくださるとホッとする読
者の方も少なくないでしょう。
◆「〈買いかぶり〉といういじめ」小川 洋さん
 板倉先生の〈買いかぶりというイジメ〉のお話がよかったです。
以前,関連した板倉先生の講演記録のなかで読んだり,直接お話を
お聞きしたりしたことを思い出しました。そのとき,「小学校で,
毎日たくさんの教科の教材を自分で工夫して考えて授業するのって
絶対無理だよね〜」と,先生になりたての頃,困っていました。
(周りの先生が,何も困っていないように見えてどうして?と思っ
ていました)。毎日,夜中まで準備をしていて若さだけで乗り切っ
ていたワタシ。ワクワクして教師になったのに,ずっと続ける自信
をなくしそうでした。教師には向いてないんだ,とも思いました。
だから,板倉先生のお話を聞いて「わたしは間違ってないんだ」と
安心したのでした。
◆「震災と〈訪日外客〉の変遷」竹田かずきさん
 冬の大会のナイターで体験しました。私の予想は,「アジアのお
客さんは増えても,ヨーロッパのお客さんは減ったままでそんなに
増えていない」でしたが,そうではなかったので「へぇ〜」と思い
ました。これは,国も会社も必死でさまざまな施策や営業努力をし
た成果なのかな〜。(何もしないところでは何も起こらない……。
という予想から)
◆「水滴がつかないコースター」実験担当?竹内三郎さん
 こんなコースター欲しいな!そういえば,お風呂のマットで水分
を吸収してすぐに乾く珪藻土のマット(だったかな?)を見たこと
があります。これを書きながら珪藻土で検索したら,〈珪藻土コー
スター〉いろいろ出ていました,へぇ〜。

橋本五郎(元鍼灸師
◆「〈理性と寛容〉を目指して」を読んで,キリスト教に対する見
方が変わりました。今までは,〈キリスト教一神教=不寛容〉と
いう図式でキリスト教を見ていたからです。しかし,同じキリスト
教を信じる人達の中から寛容の精神を重んじるフリーメイソンが誕
生したというから驚きです。世界で初めての「立憲君主制」も,宗
教指導者によって発明されたと考えていいのでしょうか。
◆「子どもたちとの幸せな記憶」に,先生のしかり言葉に対して,
以前だったら,「にらみ返して,それこそむくれて大変だった」の
に,「おどけて返してきたんですよね。〈お〜,この子が真に受け
ずに笑顔で返したぞ。これは,たいした成長だ〉」とありました。
夫婦でもいい合した後だったので,「何だこれ,小学生よりなって
いないぞ」とはずかしくなってしまいました。
 それにしても,「幸せな記憶」に支えられるという表現は素晴ら
しいです。だからこそ,これから幸せな記憶を大切にしていきたい
と思いました。
◆「思えば遠くへ来たもんだ」は,〈どっちに転んでもシメタ〉を
実践で検証してくれた貴重な資料ではないかと思いました。
 〈子どもたちを不安にさせないで,もっともっと明るい展望を与
えてあげて,エネルギーを注いであげることが大切だと思っていま
す。そのためにもは,僕たち自身が生き生きと生活していて,子ど
もたちが,「あんな大人になりたいなぁ」と思ってくれるような生
き方をしていることが大切ではないかと思います〉。
 〈「あんな大人になりたいなぁ」と思ってくれるような生き方〉
をした先生が学校にどれだけいるのだろう,と思ってしまいまし
た。親としても噛みしめたい言葉です。

●中西 康(三重,小学校専科)
 学年末です。担任している3年生の子どもたちに,心に残ってい
る授業アンケートを取った所,仮説実験授業と並んで,いやそれ以
上にも,キミコ方式やその他図工プランをあげる票が多かったこと
に驚いている所です。
 さて,3月号感想です。
◆佐藤「〈予想読み〉の授業」
 研究に注目しています。以下に書くこと,期待の声と受け止めて
ください。
・子どもの感想や評価が知りたかったです。どんなことを思うのか
なあ。
・山本プランや藤本プランと,手法や教材が共通しているようです
が,どのあたりがどのように違うのか知りたいです。(すでに資料
化されているのかな?)
・さらに,37ぺにもありますが,一読総合法との共通点/相違点
も整理しておいてくれると,我が研究会としては有難いです。
◆板倉「〈理性と寛容〉を目指して」
 前回のイントロがとってもおもしろかったので,期待していまし
たが,その期待以上に夢中で読みました。
 また,世界史に疎い自分にもわかりやすく入ってきました。
 それに,現在の日本の状況や,世界情勢にも通ずる話題で,いろ
いろと考えさせられました。
◆竹田「震災と〈訪日外客〉の変遷」
 113ぺの結果には驚きました。いやあ,見事なグラフです。
 また,116ぺの「〈予期せぬ大事件〉が起こったときの〈見通し
の一つ〉になるのでは」というあとがきに納得です。スバラシイ論
文=記事だと思いました。

佐々木邦道(千葉・小学校)
◆1. 子どもたちとの幸せな記録
 四ヶ浦さんの文章は,素直でいいです。インドに行った話や北海
道で先生をやっている話,そしてお父様が確か,仮説実験授業の研
究会会員で,砂金の話をどこかで伺ったことがありました。
 今回の講演記録も,そんな四ヶ浦さんの正直な生き様が書かれて
いて,それに共鳴する子ども達との楽しい関わりを推測できて,と
ても良い記事だと思いました。〈心の針〉というキーワードが良
かったです。
◆2. 理性と寛容を目指して
 フリーメイソンの話は,今一歩興味が出ないでいました。何とな
く,板倉さんが何を言いたいのかがわかりにくかったからです。し
かし,今回の記事を読んで,ナントの勅令や名誉革命の背景にある
「異端を許さない社会」の中で,寛容の精神を持ち続けていく知恵
として生まれた組織?(間違っているかな)として,このフリーメ
イソンが存在したという位置付けを,自分なりに理解できて嬉しい
気持ちになりました。
◆3. 買いかぶりといういじめ
 この言葉は,若い先生と接するときに,肝に銘じたいです。
 今週の水曜日(18日)が卒業式です。

●山田晃靖(福井,小,ふれあい)
 卒業シーズンです。退職して2年がたちましたが,今年卒業する
6年生と保護者が,謝恩会に招待してくれました。18日に行なわ
れます。楽しみです。
◆1「〈理性と寛容〉を目指して(1700年代の科学とフリーメイ
ソンの科学者たち2)」
 今回は3回読みました。大航海・新発見が刺激となり,理性をも
とに自由に考えることの意義を当時の人々が見出したこと。当時の
宗教の権威が多大でも,そういう自由が科学の発達に重要だと気付
いた宗教指導者もいたこと。そうして上手にこういう組織を作った
知恵に驚きました。理想を掲げて妥協するというところでしょう
か。
◆2「読むだけでたのしい!」
 テンポがよくて,読むだけでも楽しい,いや予想して読む,そし
て全体がわかったら読むことが楽しいという授業,こういう1時間
でできるものはいいですね。こういう楽しいものを見つけて教材に
することは,役立つと思います。
◆3「アピアリングケーン
 本格的な手品が誰にでもできるようになるのはうれしいですね。
手品は,コミュニケーションツールとしてとても重宝します。それ
は楽しいからです。バニシングケーンにも興味がわきます。
◆4.「〈予想読み〉の授業」
 選択肢があるから考えが広がる,予想するから次の展開に興味が
深まる,こういう国語の読み方は従来の授業とは少し違うと思いま
すが,取り組みやすいと思います。生徒さんたちの好評というのが
心強いですね。
◆5.「〈買いかぶり〉というイジメ」
 〈…「なぜできないんだ?」と。本当は教科書が悪いのにね。〉
〈悪い授業を見たら,授業書の欠陥を探すんだけどね。〉というと
ころにはっとしました。教師になってしばらくたてば何でもできて
当たり前,これぐらいできてよ!という指導は改めなければなりま
せんね。経験年数の多いベテランだってできないことはたくさんあ
りますもの。うまくいかないのは先生とは別に原因があるのでは
と,見方を変えれば解決策が見出せるかも。
◆6.「子どもたちとの幸せな記憶」
 実践記録を次々と発表する四ヶ浦さん,出だしの頃は,なかなか
子どもの気持ちに気がつかなかったんですね。授業,特に仮説実験
授業を通して子どもの成長を喜べるという〈本質的なしあわせ〉を
見つけていく過程がいいなと思いました。このような記録を読む
と,仮説実験授業に関心を持っているが躊躇している先生には,や
はりそれをやってみたほうがいいよと薦めたくなります。
◆7「思えば遠くへ来たもんだ」
 いよいよ最終回ですね。楽観的,どっちに転んでもシメタ,など
仮説実験授業にひかれる人は何か共通する感覚がありますね。

●太田一郎(熊本・小,理専)
◆「読むだけでたのしい!」(田畑和徳)
 教育実習生のアユミさんは,とても感性が豊かな人ですね。きっ
と田畑さんの授業の楽しいイメージが伝わったのでしょう。そのイ
メージがアユミさんに伝わり,ステキな授業ができたんだと思いま
す。こんな感性の豊かな人が,教育の場に増えてくるといいなあと
思いました。
◆「〈予想読み〉の授業」(佐藤弘道)〜いいですね,〈予想読
み〉の授業。予想をすることで,視点が定まり,印象深く文章を読
み取ることができます。「少年の日の思い出」もよかったです。実
際に子どもたちと授業を楽しみたいと強く思いました。それから,
最後に〈予想読み〉プランリストがついているのも,いいですね。
◆「〈買いかぶり〉というイジメ」(小川 洋)〜高山さんが優秀
だということも伝わってきますが,それ以上に小川さんが具体的な
内容や方法を伝えていくから,高山さんにとっても幸せな1年じゃ
なかったのかなあと思います。また,〈買いかぶり〉というイジメ
については,ほとんど考えたことがなかったので,いい視点を与え
てもらったと思います。まず自分がそんな状態にならないようにし
ていきたいものですね。
◆「〈理性と寛容〉をめざして」(板倉聖宣)〜キリスト教のカト
リックとプロテスタントのせめぎ合いと科学や産業の発達が関係が
あるということがはっきりとしてきて,とても面白かったです。フ
リーメイソンという組織を創りながら,表立ってできないことをで
きるようにしていくというたくましさとしたたかさを感じます。こ
れから,どんな話の展開になるか,ますます楽しみになってきまし
た。
◆「子どもたちとの幸せな記憶」(四ヶ浦友季)〜四ヶ浦さんの話
から,仮説実験授業の中で子どもたちが成長していく姿がとてもよ
く伝わってきました。結果的に先生になることを選んだ四ヶ浦さん
ですが,本当にこの道を選んでよかったと思います。これまでも,
これからも,きっと自分に自信を持ち,自分らしく成長する子ども
たちが四ヶ浦さんのまわりにたくさん出てくるはずですから・・・
◆「震災と〈訪日外客〉の変遷」(竹田かずき)〜東日本大震災
後,思ったより早く訪日外国人客の人数は,戻ったのですね。それ
にしても,現在の訪日外国人客数(100万人越え)は,すごいで
す。そういえば,熊本でもあちこちで中国語や韓国語が聞こえてき
て,アジア系の人々がたくさん訪日しているということを感じま
す。余談ですが,岩手県にボランティアとして参加した身として
は,東北の現状がどうなっているのか気になっているところです。

●長沼麗子(茨城,会社員)
◆子どもたちとの幸せな記憶
 教師というのは,子どもたちの笑顔で迎えられて,子どもたちの
涙で送られるすてきな仕事っていうことが溢れ出ている文章でし
た。
 子どもに顔を描いてもらう話もいいなあと思いながら読みました
子どもたちが先生との距離を縮めようとするかわいらしさや,小さ
な意地悪が印象に残りました。毎日生き生き充実した教師生活が目
に浮かびます!
◆思えば遠くへ来たもんだ どちらに転んでもしめた
 楽観的・大丈夫・楽しさ・やりがい等の言葉がわたしを元気にさ
せてくれました。最近いじいじくよくよしているのでぱーっと明る
く元気な気持ちで物事にあたり,まわりの人たちを喜ばせたり楽し
ませたりしなくちゃという気持ちになりました。今回で最終回とて
も残念です。またいつかパート2期待しています。本当に毎回楽し
みでした。イラストもなかなか味があって好きです。
◆予想読みの授業
 問題がよくできているなあと感心してしまいました。先を想像し
ながら読むのはたとえはずれても,いやはずれたときこそわくわく
するような気がします。ほかの授業書にも興味がわきました。
◆買いかぶりというイジメ 自分自身も気をつけないといけないな
あと感じました。知らず知らずまわりの人に不愉快な思いをさせて
しまったり傷つけたりしてきたと思います。思い上がりや勘違いも
同様に注意したいと思います。しかし,買いかぶりはそこらじゅう
にあってほとんどの人たちは麻痺してしまっていますね。
 
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ます。弊社発行の月刊誌『たのしい授業』や書籍をお読みくださっ
ている読者のみなさまや,仮説実験授業を実践,あるいはこれから
実践してみたいと考えている方などに,弊社の新刊情報を少しでも
早くお知らせできたらと思い,このようなメールマガジンを発行し
ています。そのほかにも,『たのしい授業』の情報,新しい実験器
具やおもちゃの情報もいち早くお伝えできればと思っています。当
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