〔仮説社PublicRelations〕No.203

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〔仮説社PublicRelations〕No.203
2015年9月2日
http://www.kasetu.co.jp/
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★目次★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『たのしい授業』7月号の反響
 「編集委員のおたより」を中心に(校編)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 『たのしい授業』について,毎月,主に編集委員からですが,た
くさんの感想をいただいています。でも,『たのしい授業』の「編
集委員会ニュース」欄で紹介できるのは,スペースのつごうで,ご
くごく一部。そこで,このメールマガジンで,そのほとんどの部分
をご紹介させていただいています。
 今回は,7月号の反響12人分のおたよりを紹介します。かなり
長文です。紹介が遅くなりすみません。
 なお,「おたより」は原則として原文のままです。表記などは統
一していません。


◇◇◇ 2015年7月号「ちょうどいい宿題とは」(後編) ◇◇◇

●藤井幹二(大阪,小学校)
 まず真っ先に目に飛び込んできたのが,綿貫さんの「夏休みの宿
題に…新聞で理科クイズを作ろう」。
 僕が勤務する市は, 4〜6年生“全員”に自由研究の宿題が課され
ます。ちっとも自由じゃない状況です。もちろん嬉々として取り組
む子もいますが,たいがいはイヤイヤ取り組みます。それがイヤで
「やりたい子がすりゃいいやん」と思い続けていたので,綿貫さん
の実践はたいへん興味深い。今年は時期的にもう夏休みに入るの
で,実現するかどうか分からないけど,来年は絶対チャレンジして
みたいです。
 今年は,例年以上に“たのしい授業の教材”に飢えています。授業
書をするのはもちろん,ものづくりにも常に楽しいものがないか,
目を光らせています。そんな中,前崎さんの「バランスペンスタン
ド」の記事。学期末の忙しい時期ですが,職員室で試しに作ってみ
ました。幸い,厚紙はたくさんあるので,あっという間に作れまし
た。おろしたての長い鉛筆がないので,それなりに長い鉛筆でしま
した。最初は全くできませんが,やっていくうちになんとなくバラ
ンスがとれる位置が分かりだし,そして……立った! こりゃ楽し
いわぁ。クラスで早速してみます。

●荒居浩明(神奈川・小学校)
◆「宿題どうする?」特集号というのはとてもよかったです。宿題
で悩んでいる人はけっこういると思うからです。もしかしたら,
「たのしい授業」を意識していないと,「宿題をどうする?」は,
あまり感じないのかもしれないと思いました。というのは,一般
に,たのしい授業関係の人ではない方に,宿題を悩みのタネにして
いるのをほとんど見たことがないからです。
 私は,宿題をたくさん出さなければいけない学年になったとき
が,かなりつらかった思い出があります。土日まで作文の宿題を出
すのですから。そういう意味で今回の特集は役立つと思います。
◆小川 洋さんの「どうする?宿題」ですが,
 新人と新人育成教員の二人の会話中心という表現の仕方がとても
読みやすかったです。となりで話しているのを耳を澄ませて聞くよ
うな感じでした。
 私は,小川さんと同じく小原茂巳さんが言ったことで,
 「宿題が子どもを助けるということもあるよね」
と言われたことが頭に残っています。宿題がないので勉強しなくて
叱られるなどを助ける手段になっている気がします。そこで私は,
子どもたちにこう言っています。
 「宿題をうちでする前に,“さぁ,宿題しようかな”とか“さて勉
強しようかな”と何気なく聞こえるように言うんだよ」
 これを言うと,冗談抜きで,子どもたちが勉強していることが伝
わるからです。これも子どもたちも親も教師も助けていると思いま
した。しかし,やりがいのある宿題を出すことが一番ですね。
◆綿貫好晃さんの「新聞で理科クイズを作ろう」。
 これは最高ですね。読んだ瞬間にそう思いました。自分が知った
こと,勉強したことを他の人に伝えられるとたのしいです。私自身
がやりたいと思いました。こういう夏休みの宿題なら,喜んで取り
組むことができると思います。
◆佐竹重泰さんの「宿題はあっさりと」。
 いつもながら読みやすい文章に感謝いたします。☆マークをつけ
る方法。ハンコをたくさん持っていて押す方法,とてもいいです。
私もおそろしいほどたくさんのハンコを集めました。紹介されてい
る友渕さんの「加減乗除のすべて」のプリントはいいです。とても
お薦めです。
 私は,朝どらはあまりやりませんが,毎朝歌を歌うのが習慣に
なっているので,子どもたちはいつも大喜びです。ギターを弾いて
行なうのが主流でしたが,CDデータの曲(mp3)をパソコンに
つないで,スピーカから流すだけで毎朝たのしめる方法も考えまし
た。
◆広瀬真人さんの「毎日のプリント」
 聞いた瞬間は,少し面倒くさいイメージでした。しかし,できあ
がっていればかなりやりやすくなるだろうなとも思えました。私
は,マッキーノをデータ化したことがあって,そこから印刷するだ
けで「漢字マッキーノ」が,ドリルなどを使わずにすぐにできるよ
うになったからです。そういうデータを共有できるといいかもしれ
ません。
◆山路敏英さんの「日本の科学教育の歴史から学ぶ」。
 初めて山路さんからこのお話を聞いた時は,まず《政治・教育思
想と科学教育》という授業書があること自体知りませんでした。明
治政府が,個人を尊重した教育をめざし,科学教育が今よりも時間
数が多く重要視されていた事実は,本当に驚きです。続きがたのし
み。
◆中西康さんの「憧れの黄色 ヒマワリ」
 最近は,図工をすることがありませんが,野外観察で絵を描かな
ければならない子どもたちに,話すときにキミ子方式の考え方は役
に立ちました。うまくていねいにかきなさいではなく,こうやった
らとてもうまく描けたという方がいいです。そういうことを思い出
させてくれました。
◆竹田かずきさんの「8月の真夏日は増えているか」ですが,
 そんなに増えていないと最初から思ってはいましたが,子どもの
頃は,そんなに暑く感じなかったのは,少し田舎に住んでいて,都
会にはほとんど行っていなかったからかなぁとも思えました。これ
は,住んでいる場所によって感覚は違いますね。今度は,7月〜8
月でやってほしいです。梅雨明けはものすごく暑いイメージですの
で。
◆最後に私 荒居浩明の「熱帯夜めっちゃいや」。
 取り上げていただき,感謝です。恩師 小宮路敏先生にも喜んで
いただき,小宮路敏先生が主催する牧心塾という会でも,どこでも
たいへん喜ばれています。みんなを笑顔にできる輪唱曲です。効果
的な歌い方も紹介したいと思います。
 輪唱していって,一通り歌って終わっていくグループは,最後の
グループが終わるまで,最後のフレーズ「ねったいや〜 めっちゃ
いや〜」を最後まで繰り返しましょう。すると,最後は全員で
「ねったいや〜 めっちゃいや〜」で力強く終わることができ盛り
上がります。

●実藤清子(埼玉・中理)
◆0. 表紙の「遊び」がおもしろかったです。指1本であいた眼が
眠りました。
◆1. もっとも初期のフリーメイソンの人びと 板倉さん
 内部文書に頼るのではなく,「フリーメイソンに関わったことが
明らかな人たちの仕事/生き方をみることで,〈フリーメイソン
は何か〉という謎を解こうという試み」今月号を読んでみて,なる
ほどと思いました。
 風刺文学で,科学器具製造で,銅版画で,百科事典を作ること
で,科学公開講座で,出版業で,そして〈太陽中心地動説〉の証明
で,ついにはローマ教皇の〈禁書令〉廃止を引出した。それらエネ
ルギーの積み重なりが〈社会を少しづつ動かしていった〉,力積に
なったのですね。
◆2. 日本の科学教育の歴史から学ぶ 山路さん
 明治初期の人たちが教育に託した希望,〈仰せ出され書〉に書か
れた教育のねらいに身震いします。配当字数面積図に「科学の割合
が出る」という板倉さんの発見がいい。ペリーの〈役に立つ数学・
方眼紙使用〉の実践例です。大学生に授業をやった山路さんの報告
楽しみです。
◆3. 8月の真夏日は増えているか 竹田さん
 確かに真夏日猛暑日が最近増えていますが,このようにグラフ
で比較してみると〈本当か〉はっきりわかります。1949年までさ
かのぼるという試みがおもしろいです。以前は夏というと〈光化学
スモッグ〉でしたが,それは解決に向かい,今は〈熱中症対策〉が
切実になってきているという社会的事象の裏付けにもなりますね。
◆4. アリガタイなら倉庫 山田さん
 「マメ研」の話の採録,ありがたかったです。

●高木仁志(街角かがく倶楽部:瀬戸)
 今月号はなんと言っても竹田かずきさんの「グラフで見る世界/
8月の真夏日は増えているか」が興味深かったです。
 ここ数年と言わず,ここ10年,20年の暑さの度合いは急速に暑
くなっているという感覚がボクにはあったのです。でも,裏表紙の
グラフをぱっと見た感じでは,「意外や意外!そんなに急に暑く
なっているという感じじゃないな」と思いました。しかも,そのグ
ラフが1949年から2014年という期間を調べたということだった
ので,ボク自身の誕生(1951年)から現在までの自分の人生と重
なる感じもあって,「昔も今みたいにけっこう暑かったんだな」と
思ったのでした。
 しかし,それでもボクの子ども時代から思い起こしてみると,
「あの冷蔵庫もクーラーもなく,過ごしていた時代に感じていた暑
さと今現在感じている暑さとの感覚は,どうも違うという気がして
ならないのだが……」と考えて,グラフを眺めなおしてみました。
 「この60数年をひとくくりのスパンで見るとき,100年,200
年そしてさらに1000年単位のスパンで見ようとしてみたらいった
いどう見えるのか」と思って,素人的に勝手な見方をしてみること
にしました。
 すると,「あまり変動がないように見えていたグラフ」が「スゴ
イ変化を示しているグラフ」に見えてきてしまいました。たとえ
ば,猛暑日の1951年・ 1962年・1978年・1995のグラフの頂上
をつないでみると,急角度になっています。また,真夏日の少ない
1980年・1993年・2001年・ 2003年の頂上をつないでみると,
これも急角度になっていました。そうやって恣意的に見てみたこと
で,なんとなく自分の現在の「昔より今はかなり暑くなってきた」
という実感を裏付けることができました。
 ひょっとしたら,このようなグラフを100年200年単位で作れた
としたら,もっと明らかな「急角度」が確認できるのかもしれない
と感じました。
◆それから,山路敏英さんの「日本の科学教育の歴史から学ぶ」か
らも,教育の歴史をあらためて長い期間の流れの中で見ていくおも
しろさを感じさせてもらいました。その副題として「政治・教育思
想と科学(理科)教育の授業」とありましたが,これまで「教育」
をこの「思想」として見る視点が少なかったような気がしていま
す。折しも世間では「安保法制」という憲法の根幹に関わることが
問題になっています。これからは,この「思想」がいろんな形で問
題になってくるという,そんな時代の要請を感じているのですが,
どうなのでしょうか。

●池田修二(神奈川,小,特別支援)
 まずはベスト3
◆1. 日本の科学教育の歴史から学ぶ  山路さん
◆2. どうする?宿題 小川さん
◆3. 8月の真夏日は増えているか?  竹田さん
 コメントは続報で。(続報なし)

●上澤篤司(東京・小学校)
 心に残った記事3
◆「毎日の○○プリント」
 宿題についての悩みは身近な勉強会でもよく出ます。ところが,
結論らしいことが出ずに終わってしまうことが多かったです。
 今回の特集はどの記事も「子供にとってどう感じるか」「教師も
気分良くできるか」という,当たり前のことが貫かれているよう
で,保存しておこうと思います。
 特に,広瀬さんのチャレンジプリントは即真似したくなりました。
 1年生のプリントを見た子供たちが「バカにしてるのか」と言い
つつ,なかなか100点を取れないという点,大事な指摘だと思い
ます。宿題はこういうところを救える利点もあるんじゃないかな。
◆「バランスペンスタンド」
 これはいいです!みんな熱中しそうです!
 ヤジロベエを長い時間かけて作ったことも,「卵立て」で盛り上
がったこともありましたが,これは準備時間も多くなく,学校にあ
るものだけで,すぐに楽しめそうです。そして,楽しむだけでな
く,言葉がけ次第でこの原理から学ばせることも多そうです。
 こうした紹介はその場面で感動しても,実際に作ったり子供と試
さないと,いつの間にか忘れてしまうことが多いので,すぐにやっ
てみます。
◆「憧れの黄色いヒマワリ」
 「憧れの授業」という切り口で紹介された文章に惹き付けられま
した。
 図工の指導経験は多くないのですが,中西さんのかつての悩みや
キミコ方式への思いはとてもよく分かりました。
 実は去年,同僚とのTTで1年生にヒマワリを描かせる実践をし
たのですが,指導の源流はこの方法なのかなと感じました。子供の
反応も保護者の反応もすごぶる良かったのですが,もう一度一人で
指導するには記憶があやふやでした。個人的にもタイムリーな記事
でした。ありがとうございます。

●岡本賢司(徳島・小学校)
◆「もっとも初期のフリーメイソンの人びと」板倉聖宣さん
 毎回連載をたのしみにしています。科学者たちがどのように動い
て科学の社会的立場を獲得していったかが非常に興味深いです。
個々の科学者の動きはそれぞれであるようでいて,全体としては指
向性をもって動いている。もちろん,組織とはそういうものです
が,科学自体の指向性が真理や民主主義というものに基づくものだ
からでしょう。現代におけるさまざまな運動の在り方を考えていく
うえでも大変示唆に富む内容だと思います。次回もたのしみです。
◆「日本の科学教育の歴史から学ぶ」山路敏英さん
 「教育史なんて教員採用試験のときに勉強したっきり」でした。
それが歴史的にどのような意味をもち,今現在の教育とどのように
つながっているかがまったくわからなかったからです。でも,小野
健司さん(四国大学)から教育史にかかわる研究の話を聞かせても
らうようになって,その内容に関して自分がもっていたイメージと
はずいぶんちがうものであることに驚き,「ぶつ切りの断片的知識
としてではなくて,こういう形で学ぶことができたら教育史もすご
くおもしろいんだなあ」と感じてきました。このレポートで紹介さ
れている《政治・教育思想と科学(理科)教育》は目を通したこと
はありますが,やはり目的意識をもって読まないと,内容が頭の中
に残っていかないようです。今回は「仰せ出され書」と「小学教
則」の自然科学の時数の話の部分でしたが,授業記録の形でとても
読みやすく,「へぇ〜」と思いながら読ませてもらいました。これ
もまた次回がたのしみです。
◆「みのちゃんの結婚式」扇野剛さん
 「教師の仕事の〈実験結果〉が出るのは10年,20年先」だと思
うことがあります。それを示すような話で,オギノさんらしく,ま
たみのちゃんがオギノさんの教え子らしくてとってもステキです。
担任した子どもたちと一緒に授業できるのはたった1年か2年のこ
とです。それが子どもたちのなかにどう生きていくのかは分からな
いけれど,彼ら彼女らが「たのしかったな」と思える時間を積み重
ねることがとても大きな意味をもつのだと改めて感じました。2学
期もやっぱり「たのしい授業」を求めていきます。
◆「バランスペンスタンド」 前崎彰宏さん
 簡単ですが,バランスをとるのがなかなかおもしろい! 台風の
影響で昼から子どもたちのいない学校で作ってみました。ボクは定
規を当ててカッターナイフで切り取ったのですが,ハサミ使いが苦
手な子どもが接地面をギザギザに切ってしまったらどうなるんだろ
う…とか考えてしまいました。時間があったらあれこれためしてみ
たいです。

●荒川康夫(埼玉・小学校)
 今月号で印象に残った記事は,テーマと同じ宿題がらみで3つ,
それ以外でほかに2つあります。
◆宮地仁美さんの「楽しい参観日」
 1年生の最初の宿題にはこの『しゅくだい』という絵本がほんと
うにいいです。ぼくも何度かこの『しゅくだい』を読んで「だっ
こ」を宿題にしたことがあります。
 家でしかできないこと,家族の愛情が確かめられること,1年生
にしかできないこと,などの理由から「いいなあ」と思います。み
んな照れながらもやってもらっているようです。
◆小川洋 さんの「どうする?宿題」
 ぼくも宿題がきらいだったのでやって来ない子の気持ちも分かり
ます。
 「やってこない子は諦める」という古田先生の見切りのよさもい
いなあと思います。やりたくなるようなことを宿題に出すというの
もいいですね。
 小原さんの最後の言葉「親の立場としては,子どもの勉強してい
るところも見たい」というのを宿題の目標にしているのも,なんか
いいなあと思います。
◆広瀬真人さんの「毎日の〇〇プリント」
 広瀬さんの方法は,親の要求を満たすことだけでなく,子どもた
ちにやる気を起こさせるプリントの実践です。ごく初期のものから
だんだんアップして1学期かけて今の内容に追いつくという気の長
い話ですが,継続は力なりで,子どもたちにも人気があるようです
ね。
板倉聖宣さんの「もっとも初期のフリーメイソンの人々」
 いよいよイギリスを中心に初期のフリーメイソンの話になってき
ました。
 ずいぶん多くの学者や職人が「宗教との対立を避けて」フリーメ
イソンを活動場所にしたり,あるいは援助を受けて科学に貢献する
ことができたことが分かります。
 もっとも驚いたのは,ブラッドリーが地球の公転自転から光速を
計算したことです。
 秒速28万キロメートルで現代との誤差は5%いうから驚きです
ね。こうなるともう教皇も地動説に関する一切の禁書令を廃止した
といいますから認めざるを得なかったのでしょう。
◆竹田かずきさんの「8月の真夏日は増えているか」
 「すごく暑いから異常気象だ」と騒ぎ出す人がいますが,本当で
しょうか。竹田さんのグラフから30℃以上の真夏日は昔からある
ことで特別なことではないことが分かります。
 一方「猛暑日」も最近の概念で昔は言わなかったことも分かりま
した。猛暑日が昔からあったことが分かりますし,ただここ数年猛
暑日が比較的多かったことも分かります。
 もっと長いスパンで考えれば,「すごく特別なこと」でないこと
が分かります。暑い日は昔からあったのですから。「異常気象」と
騒ぐこともないと思うのですが。

●中村 文(福岡・小学校)
◆たのしい参観日(宮地さん)
 とてもあたたかい資料だなぁと思います。一年生って可愛
い・・・。だっこをしてもらうのが宿題というのを,いつ自分たち
も宿題になるの?って思っているモモちゃんもかわいくてしかたな
いです!また,エリザベスにも大笑いしました。
 仁美さんの資料で素敵だなぁと思うのは,《花と実》の問題で,
子房という言葉を覚えなくてもいいよ〜といったのに,子ども達が
自由帳に書き始めたことです。以前,「これ,覚えてなくてもイイ
からね」と言ったときに,「でも覚えててもいいんですよね?でも
オレ,覚えておきたいから覚えときます」と言われたことがありま
した。「なるほど!と思ったことを覚えておきたい」というのは,
一年生も高学年も同じなんだなぁって思いました。
◆どうする?宿題(小川さん)
 どこのクラスも宿題をやってこない子もいるという状況は同じな
んだなぁ・・・と思いながら読みました。しかも,「家庭学習を定
着させてほしい」という教育委員会からの通達は,私たちの地域で
もあります。「家庭学習をどれだけやっているのか?」など,毎年
リーフレットで届いているような覚えがあります。
 小川さんの文中に「勉強って,〈意欲〉が大切なのに,家に帰っ
ちゃうとほんとに何もやりたくない」というのは,大人も子どもも
同じですよね。私,結構子ども達にそういうことをよく伝えていま
す。ほら,計算ドリルとかを4月に買うんですよ。どうしても「ド
リルをやらねばいけない」というノルマになっちゃう事があるんで
す。だから,学校でやってもらっている事が多いです。
 「家に帰ったら何もしたくない人もいると思うし,クラブチーム
に入ってて週末忙しい子もいると思うから・・・だからまだ〈ドリ
ル進めよう〉と思える時にやった方がいいよ。スキマ時間や10分
学習タイムなどでどんどん進めてイイよ〜」といっているんですよ
ね。
 一応,ドリルは締め切りをつくって,この日までに終わらせて
ね!という感じで出していますが,ほとんど学校で終わらせちゃう
子もいます。でもそれでいいかなーと。
 あと計算が苦手な子に関しては,こちらがあいている時間に一緒
に解いたり問題を話し合って減らして解いたりしているのです。
 これがいいやり方かどうかはわからないんですが,とりあえず
「いやいややってもキツいだけ」という思いから,私はそのように
やっています。
 P.11に書かれていた「宿題以前に〈宿題に頼らないで学校でド
リルする時間をつくる〉」という感じかな?と思っています。
 あと,小原さんの「宿題要らないっていうけど,宿題がなかった
らウチの子どもなんかホント家で勉強しない。時々家で自分の息子
が宿題をやっているのをみると,正直やっぱり親としてはオレも嬉
しくなっちゃう」という言葉がとてもいいなぁと思いました!
◆毎日の○○プリント(広瀬さん)
 私,毎日の宿題をやっていたかどうか,あまり覚えていないので
す。ただ,唯一覚えているのは,夏休みや冬休みの宿題を8月最後
になってやる感じの子でした。なかなか終わらないし集中力もなく
なってだらだらしてしまう・・・。読書感想文や作文なんてこっそ
り提出しない時期もありました。
 P.19の宿題についての基本方針はいいですね。特に,5.と最
後の太字の部分がすごく印象に残りました。「いやいややると基本
が崩れて,悪い癖がつく」・・・納得です!!
◆宿題はあっさりと(佐竹さん)
 P.30の「実はボクは宿題を出したくないのですが,〈出してほ
しい〉という保護者の方の要望を無視できません」という文章と,
「宿題を提出した子の名前は毎回名簿にチェックする。理由は〈宿
題をだす〉以上,きちんとやってきている子ども達がバカをみない
ように。公平さの観点で」という文章がありました。私,「宿題を
出したくないと思っているのに出している→そして,宿題をチェッ
クして出していない子には休み時間(主に中休みまで)にやっても
らう→これって結構管理しているな」と思ってて,だから,実は今
回『たの授』を読み進めながら「あたし,結構厳しいよな」と一人
ドキドキドキドキしていたんです。
 そして,言ってることとやってる事がちがうやん?って。でもこ
の文章で救われたというか,「そうだ。私がチェックしているの
は,やってきている子達が嫌な思いをしないように」だったんだと
思いました。それまで,チェックする=悪いことみたいな感じに
なっててちょっと後ろめたい気持ちになっていたんです。
 でも,そうだよなぁ。子ども達の中にも「先生,みてみて!ここ
まで宿題してきたよ!」と嬉しそうに見せてくれる子もいますもん
ね。
◆みのちゃんの結婚式(扇野さん)
 みのちゃんがほろ酔いで「人生って楽しい。好きなことをせなア
カンと私は思う。そう考えたら小学校の時に仮説実験授業をうけた
おかげていろんな考えができる」って言ったことがすごいなぁ!と
思いました。仮説に出会って,考え方やものの見方が変わったんだ
ろうなぁと思いました。
 しかもみのちゃんのサプライズもいいですね!!オギノさんの人
柄も出ててすごくあたたかい結婚式だなぁと思いました。
◆日本の科学教育の歴史から学ぶ(山路さん)
 問題1では,「イ.富国強兵」を選んだんです。なぜなら,その
当時って富国強兵の時代だというイメージがあったからです。だか
ら,資料に書かれてある山口さんの理由と同様だったんですけど,
エ.個人主義だったのにはびっくりしました。
 えーー??そうだったの??一人一人が,自分のために学問をし
ようだったのに私のイメージってどっからでてきたんだろ?やっぱ
り今までの日本史の学習からかな?と思いました。だって学制序文
に当たる文章ですよね?私習ったし覚えてなきゃいけないと思って
覚えた記憶はあるんだけどな〜,でもそんな内容が書かれていたこ
とを知りませんでした。
問題2は,なんとなくイメージで「ア.優るとも劣らない」を選び
ました。なぜなら,自然科学を重視して国を強くしようと思ったイ
メージだったんです。(ココでも国を強くするというイメージが抜
けないのです)
 その当時,配当時間もかなり割合占めていますね。で,2011〜
12年の学習指導要領の理科配当も1980年代とそんなに変わってな
いことにもびっくりしました。かなり増えたと思っていたのに!!
ということは,その前(平成10年(1998年)に出た学習指導要
領)の時って,学習指導要領の理科の配当時数がとても少なかっ
たって事なの??と思いました。
◆8月の真夏日は増えているか(竹田さん)
 よくニュースで,真夏日が10日を超えました。とかそういう事
をよくきいていたので,「質問1-a」と「質問1-b」の予想はど
ちらもアとイで予想をしていました!見事結果が当たってやっ
たー!と思いましたね。グラフにすると,「てか,8月って暑すぎ
るやろ」と単純に思っちゃいました。ほとんど真夏日なんですね。
 その後の「質問2」では,自分の小学校時代を思い出してやって
みました。私,小6の時に福岡の8月の気温が36度になったこと
をすごく覚えているんです。8月後半,宿題が終わらなくてぐたぐ
たしてたら,なんかとても暑い・・・自然と汗がだらだら出てきま
す。でも,夏だし暑いのは当然と思っていたら,何とそのとき36
度になっていたというニュースが入ってきたんです。それを見て,
「いよいよ気温も体温と同じになったんか!?」と思った記憶があ
ります。
 ですから,「質問2-a」はイにしてて(それでも30度越えの真
夏日はあった気がするんです),「2-b」に関しても,イかなと思
いました。猛暑日を意識したことあまりなかったですもん
ね・・・。その小6に体験した「36度かよ!?」くらいだったで
すし・・・。
 でも,裏表紙のグラフを見ていると,1970年代にも猛暑日
あったことにびっくりしました。「ここ数年,暑くなってきてい
る」という思い込みからそう思うのかもしれないのですが。でも
1941年にも猛暑日があったのですね。
 私,ここにも書かれていたように,「このグラフを見て,それほ
ど増えてないのかも?」という印象を受けた一人です。そこまで大
きく増えてない気がするんです。でも,全体的にやっぱり猛暑日
増えているのだとは思うのですが,少しずつなのかもしれないです
よね。かずきさんがいっていたように,10年後, 20年後のグラフ
を書いていくともっとはっきりした傾向がわかるのかもなぁと思い
ました。
 今回はこちらでおしまいです〜!!

●中西 康(三重,小学校)
◆竹田「8月の真夏日は増えているか」
 誰か調べてくれないかなと思っていたテーマでしたので,興味を
持って読みました。
 「最近の夏は暑い」というのは実感していましたが,やはり
2010〜2014年は猛暑日が3〜6日あるわけですね。ただ長期的
には,「まだ一概には言えない」というところでしょうか。
 でもこうやって,目に見える形でまとめてくださって,ありがた
いです。グラフの威力ですね。
◆山路「日本の科学教育の歴史から学ぶ」
 仮説の合間に理科の教科書をこなしています。すると,そこに広
がるのは雑多な知識のオンパレード。「いったい,これを知って何
の役に立つんだ!」と内心思いながらページをめくっています。で
すから,山路さんの問題意識にとても共感を覚えました。
 この授業書《政治・教育思想と科学(理科)教育》は,20年以
上前ですが,一読したことがあります。ですが,すっかり中身は忘
れてしまっていました。山路さんのように,授業記録をもとにこの
授業書を紹介してくださると,読者は興味を持ちやすいでしょう
ね。じっさいボクも,明治初年の科学的な内容の多さに,おお〜と
うなり声をあげました。
◆板倉「もっとも初期のフリーメイソンの人びと」
 「ブラッドリー,すごい!」と思いました。こんな人がいたので
すね。
 一連のフリーメイソン研究のキーワードは「寛容」。フリーメイ
ソン組織の「寛容さ」の中で研究を展開し,さらのこの組織の「寛
容さ」を定着させることに成功したのだろうと想像しました。

●宮本明弘(海外科学教育授業ボランティア)
◆もっとも初期のフリーメイソンの人びと  ●1700年代の科
学とフリーメイソンの科学 板倉聖宣
 「<フリーメイソンのなぞ>といったことを解明しようとする者
は,内部文書にたよるのではなく,自ら仮説をたてて,それを証明
する新しい方法をさぐるより他ないということになります。内部文
書ではなく,フリーメイソンに関わったことが明らかな科学者たち
の仕事/生き方をとりあげることで,私たちの仮説を証明したい」
 この板倉さんの研究方法(仮説を立てて,証明する)に驚きまし
た。仮説を証明するのにこんなやり方もあるのかと,板倉さんの柔
軟な発想に感心してしまったのです。
 しかし,読んでいて少し苦しかったです。初めて知った言葉や人
の名前,もっと詳しく知りたいという箇所がいくつも出てきて,そ
の解決についついグーグルで検索してしまいました。でも,そうし
ても思うようには自分の知りたいことが解決せず,ちょっといらい
らな不満足な感じになりました。私には難解な言葉がたくさん出て
きて消化できずに終わってしまいました。自分には基礎的な知識が
本当に不足しているのだと痛感してしまいました。フリーメイソン
一人一人にもっとページを割いてじっくりとわかりやすくお話を進
めて行ってくれたら,こんな私でももうちょっと理解できたかなと
いうのが正直な気持ちです。でも,お話の端々に「<さまざまな科
学の研究組織>をつくって日常的に活発に議論し行動していまし
た」とか「イギリスの科学は<フリーメイソンでもあった科学好き
の職人たちの技術>に支えられて発展していた」とか「フリーメイ
ソンの一員となったブラッドリーは,フリーメイソンとしてのもっ
とも切実な希望を果たしたことになったのです」とフリーメイソン
の活躍を書き連ねています。
 板倉さん自身も「仕事の内容を丁寧に記したほうが興味をもって
もらえると思うのですが,そうすると話がなかなか前にすすみませ
ん」とおっしゃっています。ですから私にもわかる,「くわしい話
は別の機会に紹介していただきたいなあと思います。もちろん,板
倉さんだけではなく,多久和さん,実藤さんの研究の成果も期待し
ています。
◆憧れの黄色いヒマワリ  中西 康
 中西さんのタイトル「憧れの黄色いヒマワリ」の「黄色い」に
ひっかかってしまいました。ヒマワリの花って黄色が当たり前と
思っていたのですが,やっぱり黄色だけではありませんでした。ヒ
マワリの種類っていっぱいあるんですね。驚きました。調べてみた
ら,黄色いヒマワリの「モネのヒマワリ」,「ロシア」,「大雪
山」,「ゴーギャンのヒマワリ」,「バレンタイン」。まだまだあ
ります。赤いヒマワリの「フロリスタン」,「ベルベットクイー
ン」…。中西さんは,いろいろある中で,やっぱりヒマワリといえ
ば黄色と思ったのかな,などと勝手にタイトルを想像しながらたの
しんでいました。
 ところで,いいですね「黄色のヒマワリ」。こんな絵描いたら気
分も晴れ晴れ。なんかたのしくなれそうです。自分でもちょっと描
いてみたいなあって思いました。
◆どうする?宿題 小川 洋
 「宿題どうする?」っていうことは,一度は先生たちが悩む問題
の一つだと思います。若い時の私もそうでした。心の中では,別に
なくてもいいんじゃないのと思っているものだから,宿題をちょっ
としか出さなかったりしました。そうした日に限ってお家から電話
をいただきました。「なぜ,うちのクラスだけ宿題が少ないのか」
を説明しないといけないのです。また,多過ぎたと思われる日も逆
の電話があり,その応対です。宿題に関して自分の考えがしっかり
とまとまるまでは,自分の対応がバラバラで困りました。ですか
ら,今回の特集は自分の考えをはっきりさせるためにもとても有意
義だったのではないかと思います。
 今は,もう退職しているのでそんなことで悩むことはありません
が,退職するまでの私は「漢字をノートに1ページ」と,「計算ド
リル1ページまたは算数のプリント1枚」と決めていました。算数
の宿題は,朝の会で学習係さんが答え合わせをし,そのドリルノー
トは私が点検して印を押し,その日のうちに返す。プリントは次の
日の朝に返す。漢字ノートはその日の休み時間に丸付けをして簡単
な評価もして(3重丸,五重丸,それ以上+Good, Very good 
ノートを一瞬見て判断)いました。漢字ノートは「間違った漢字を
書いているのに丸がしてある」とか「丸だけじゃなくてちゃんと評
価してほしい」とかの保護者の声があったのでそうしていました。
最初は,いろいろ注文が多くていやだなあと思ったこともありまし
たが,ノートの方は子どもたちに評判が良かったです。親にも,そ
の日のうちに私が責任を持って見ることのできる量を出していると
いえるようになりました。ノートの点検は結構大変で,休み時間が
丸付けのために消えてしまいます。ノートを2冊用意して交互に使
うという手もありますが,私はやってみてあまり好きにはなれませ
んでした。やはり,朝早めに学校に出勤して,登校してきた子から
どんどん点検していくのが一番やりやすかったです。
 ここまで書きましたが,ところで,ほんとうに宿題って必要なん
ですかね。だれか「宿題ありグループ」と「宿題なしグループ」と
に分けて実験してもらえませんか?もちろん予想の結果は,「あり
もなしも学習効果は同じ」ということにならないかなあ…。
 最後に,文章中の古田さんの言葉「「みんなができたほうがいい
こと」は学校で身につけられるようにすべきだと思うね」というこ
とに大賛成です。宿題をやってきたか,やってこなかったかで差が
ついてしまってはなんにもなりません。本末転倒です。本来学校で
教えることを家に任せてしまってはいけません。ドリル的なこと
は,とくに学校でたのしく学んでほしいですよね。
◆毎日の◯◯プリント 廣瀬真人
 今は亡き「新居さん」の言葉がよかったです。新居さんには,ほ
んとうにいろいろと教えていただきました。新居さんの言葉が身に
しみます。この言葉も宿題について考えるときのよい視点になると
思います。
◆Into the wild 今までのボクって一体!?  七里 有三 &
綾乃
 ようく,わかりました。人並みに七里さんも苦労されたのです
ね。でもそんな苦労も物ともせずに仮説に打ち込める七里さんはす
ごいです。ランドセルが窓から飛んでいくような学校は私なんかに
は,もう勤まりそうもありません。七里さんが何とかやれた理由の
一つに「仮説をもっとやってみたいなと思う自分がいたこと」と書
かれてありますが,私もほんとうにその通りだなあと思います。そ
れと「西尾の井上勝さんやそこに集まる仲間」なんですよね。私も
「仮説と仲間」がいなければこの36年間ちゃんとやれたかどうか
自信がないです。
 ところで,「干しいも日記」もInto the Worldも愛読者です。
※「静岡・小学校」というのは静岡に住んでいて小学校勤務という
意味なんですね。私は,静岡県の小学校に勤務する七里有三さんだ
と勝手に勘違いしていました。


編集委員ではありませんが

●松田心一(鹿児島)
◆7月号の竹田さんの「8月の真夏日〜」の記事は,時期を得た研
究グラフでしたね。一番感動したのは,〈年ごとにバラバラなグラ
フも,数年単位の平均値で見るとちがったことが見えてくる〉とい
うイタクラ式グラフの描き方のすばらしさを,適応例で示してもら
えたことです。竹田さんのいつもながらの問題意識もすばらしいで
すね。
猛暑日でも元気な花といえば,私の場合はなんといっても向日葵
です。最近のかわいい小さなヒマワリでなくて,昔よく見た大輪の
向日葵。まさに太陽に向かって咲く花のイメージで好きです。中西
さんの「憧れの黄色いヒマワリ」は口絵で作品を見たとき,さすが
はキミ子方式と思いましたが,小学3年生の作品と知り,あらため
てキミ子方式のすばらしさと指導技術の確かさを感じることでし
た。中西さんも「キミ子方式の方法論への憧れがあった」からこそ
実践できたと。ホントにそうだと思いますね。「〈自分の思い〉が
強すぎて」すぐに感想を書いてもらうことが〈正直怖かった〉との
思いも,とってもうなづける気がします。
◆夏休みの宿題や「日々の宿題」は,いろいろ問題を含んだテーマ
ですね。佐竹さんが紹介されている板倉さんの「宿題をする条件の
ある家の子とそうでない子」とで差がつくことへの目配り,私も以
前この文章に出会ってハッとさせられた記憶があります。だから,
以前サークルなどで宿題が話題になったとき,小学校低学年の子ど
もたちの場合は特に宿題を親が見られる家庭とそうでない家庭があ
ることを考えられる教師になることを大事な視点にしたことがあり
ます。学校の教師って,こんなことは当たり前に考えたり,親の責
任に転嫁したりしがちですが,宿題のできない子ども地のことを考
えるという視点があまりにもなさそうに思うからです。「編集委員
会NEWS」で論じられているように,高等教育では宿題が基本で
も,それは学ぶ側に強い意欲がある場合であって,初・中等教育
は逆の効果を上げています。「〈たのしい宿題〉の開発と蓄積が教
育界にとって大きな宿題」とは,ほんとうにそうだよなーと,合点
するのです。今月号の関連記事は,そう点からどれもいい内容だと
思いました。
◆夏は研修の季節,資格取得の季節ですね。山路さんが明星大学
教職課程で「日本の科学教育史」をとりあげてくださっていること
は,本当に素晴らしいことだと心から賛同いたします。板倉さんと
永田さんの《政治・教育思想と〜》は,読んだときに私もとても感
動したことを覚えています。同じ中学教師として,山路さんと同じ
ような問題意識を抱いていたからでしょう。大学生用にわかりやす
く編集しなおされた努力に敬意を表しつつ,次号からの内容がとて
も楽しみです。
◆今月号の板倉さんたちのフリーメイソン研究史も大変興味を持っ
て読みました。フリーメイソンは「〈キリスト教と科学研究〉の対
立の避難所として極秘裏に設けたもの」だから「信頼できる文書が
ほとんどない」のだという仮説を,「フリーメイソンに関わった科
学者たちの仕事/生き方」で検証していくと主張にとても納得しま
した。生き方や生死にかかわる問題に関する文献など,時の権力と
の力関係から目に見える形で残せるはずもありません。ベネティク
トゥス14世がそれまでの〈地動説に関する一切の禁書令の廃止〉
を 決定したのにはどういう歴史があったのか,ますます興味が湧
いてきます。とても楽しみです。
 
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