2015年12月21日のツイート

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〔仮説社PublicRelations〕No.216
2015年12月21日
http://www.kasetu.co.jp/
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★目次★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『たのしい授業』11月号の反響
 「編集委員のおたより」を中心に(前編)

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『たのしい授業』について,毎月,主に編集委員からですが,たく
さんの感想をいただいています。でも,『たのしい授業』の「編集
委員会ニュース」欄で紹介できるのは,スペースのつごうで,ごく
ごく一部。そこで,このメールマガジンで,そのほとんどの部分を
ご紹介させていただいています。
 今回は,11月号の反響(前編)11人分のおたよりを紹介しま
す。かなり長文です。
 なお,「おたより」は原則として原文のままです。表記などは統
一していません。


◇◇◇ 2015年11月号「集団がいい?個人がいい?」 ◇◇◇

●栗原正治(群馬・小,教頭)
 11月号で良かった記事は,
◆〈集団の授業〉か〈能力別・個別の授業〉か?◎大学生と一緒に
考える(山路敏英)
 これが,ダントツによかったです。ガルベスくんの話は以前連載
(?)されていたときに読んで,名前を知っていました。その時に
も面白かったと思うのですが,こうして教師論としてまとめられる
と,改めて授業書のすばらしさが見えてきました。以前にもこの記
録は読んだと思うのですが,このように,まとめ直してもらうと,
また違った視点に気づくことができて良かったです。
 「ガルベスくんの様な子は,個別に指導をした方が良いのかどう
か」ということなどは,それぞれの思い込みで考えてしまいがちで
す。でも,こうして実際の授業や山路さんの取り組みを通して結果
を示すことで何が有効かが明らかになってきます。でも,そこには
「授業書」という具体的な手立ても必要だということも忘れてはな
らないと思います。具体的な方法は一切示さず(示せず)に,机上
で考えた思い込みが学校の現場を苦しくさせていることが多いで
す。
 また,彼の自筆の感想にとても感動しました。父を送っていった
病院の待合室で読んでいたのですが,不覚にも泣き出しそうになり
ました。
◆授業でつながる◎マイペースなトコちゃんと私(伴野太一)
◆矛盾だらけでも◎子どもと離れずにやっていくということ(松木
文秀)
 この二つも実際に授業で出会った子どもの顔を思い浮かべなが
ら,たのしめました。授業書があることが子どもを杓子定規に決め
つけて排除していくことから,ボクを救ってくれているなあと感じ
ました。
◆私の研究史と発想法◎偶然におきた事柄をどうキャッチするか
(1)(板倉聖宣
 この会には,行きたかったのだけれど他のどうしても外せない用
があり,残念に思っていました。図らずもこうした形で原稿を読む
ことができてよかったです。「発想の極意は,偶然に起きた事柄を
どうキャッチするかにある」とは,名言です。確かに宗教などは,
この偶然に起きた事柄をどう捉えるかのためにあるとも言えそうで
す。では,「どうキャッチすれば良いのか」そこを知りたいです。
続編に期待。
◆(天然物理生活 第2回)物理をわかっていなかった(吉野由起)
 「問題を解くのは得意。でも本当は物理をわかってなかった」と
いうのは,多くの優等生に共通のことかも知れません。仮説実験授
業との出会いが,このことに気づくキッカケになったのですね。
◆(グラフで見る世界)日本の人口は減るのか(竹田かずき)
 子どもの数が減ってきて,身近でも小中学校の統合廃校が計画さ
れています。何となく漠然と不安感だけをもっていましたが,こう
してグラフにしてもらうと,その実体が明らかになって,ただ不安
なだけじゃないなあと何となく明るさも感じてしまいました。高齢
者が増えていくと言うことがただ不安な要素なのでしょうか。今
は,若いことが良いことの様に思われますが,長老の知恵というの
もあるのではないかと思います。「老害」ということもあります
が。もうすでに高齢化は,30年以上も前から始まっていたのです
ね。かといって,社会が衰退したとも思えません。いろいろ考える
ヒントを得られる良いグラフだと思いました。

●実藤清子(埼玉・中理)
◆(1)私の研究史と発想法
 偶然におきた事柄をどうキャッチするか(1)板倉さん
 パスツールについて書かれた本を読んでいた時,「準備された人
には偶然も必然になる」という言葉がありました。板倉さんはまさ
パスツールと同じだと思いました。
 板倉さんの文章を読んでいて,『日本理科教育史』を手に取り,
『物理学史研究』を手に取りということをしました。板倉さんの
「科学教育の原点は日本の場合はここだよ。」という指摘の中味
は,以前目を通していて,結局「仮説実験授業にダブってくるとつ
かんでいます」。でも,明治期人々が科学にかけた思いははっきり
時数にも現れていることを思うと,もう一度読み返す必要があると
思いました。「何をどう教えようとしたのか」を。
◆(2)〈集団の授業〉か〈能力別個別の授業か〉山路さん
 山路さんのこのレポートは,学生だけではなく読み手としてもい
ろいろ考えさせられ,揺れました。〈集団か個別か〉と一概には言
えないことは,山路さんの行動でもわかります。小学生の漢字は
「個人で」科学の授業は「集団で」なるほどと思いました。
◆(3)授業でつながるマイペースなトコちゃんと 伴野さん
 伴野先生とトコちゃんのやりとりに興味を惹かれ読みました。な
かなか大変だなと思いつつ,トコちゃんも授業で「友達とハイタッ
チしたり,わざわざ2回も当ったと報告に来たり」伴野先生の仮説
実験授業がとても好きなのですね。
◆(4)日本の人口は減るのか 竹田さん
 日本の人口近未来予測グラフでの竹田さんの「70歳まで10年ご
とにスライドできる」という発見がおもしろかったです。

●河上温知(よしのり,鳥取・岩魚釣り師)
◆〈集団の授業〉か?〈能力別・個別の授業〉か? 山路敏英
 近ごろの教育界では当然のことのように「能力別・個別の授業が
いい」となっています。
 「できる子はどんどん先に進めることがいい」「集団でやる授業
は遅れている」と思っている人は多いし,もちろん多くの教育者も
そう考えています。
 山路さんは世間の常識・教育界の常識に対して,「そうじゃな
い」ということを証明してみせました。
 仮説実験授業のように真に考えるに値する授業をやれば,個人の
能力の差をこえたところに授業が成立することが証明されているの
でした。
◆授業でつながる 伴野太一
 学校にはいろんな子どもがいます。近ごろ,問題児と思われる子
にはすぐにレッテル貼りをします。曰く「ADHD」とか「LD」と
か。伴野さんのクラスのトコちゃんは普通ならこういうレッテルを
貼られてもおかしくないかもしれません。
 しかし,そういう子どもだからこそ,仮説実験授業のときには授
業にのめりこんでいることに,いまさらながら仮説のすごさを再認
識しました。
◆私の研究法と発想法 板倉聖宣
 題名を見ただけで読みたくなる記事でした。これまで発行された
著書や講演記録,『たのしい授業』の記事などから著者の研究法や
発想法に興味を持っていました。
 今回の記事はそれにもまして知らなかったことが次々に書いてあ
り,一気に読むには惜しいくらいでした。
 それに研究法・発想法だけではなくて板倉さん自身の人生論にも
話が発展していて,ますます興味深い記事になっています。
 これから何回かに分けて発表されるようなので今後が楽しみです。
◆天然物理生活 吉野由起
 先月号から始まったこの連載はたのしいです。仮説実験授業を知
らないで塚本さんのところに行くなんてすてきですねえ。「知らな
いということはいいことだ」と言っている人もいるぐらいです。な
にごとも知らないところからスタートするんですから。
 というわけで次回もたのしみです。

●肥沼孝治(埼玉,中学校・社会)
 11月号で特に良かったのは,次の3点です。
◆(1)私の研究史と発想法(板倉さん)
 この文章は,10月に行なわれる予定だった「板倉式発想法の
会」のレジュメとして書かれたものだといいます。私も参加予定
だったために,「延期」との知らせにがっかりしたものだったが,
これを読んで,ぜひ健康を回復され,板倉さん自身の口からお話を
聞きたいと思いました。
 多様な仕事を可能にした発想法とは,いったいどのようなもの
だったのか。他の人にも,それをマネすることができるのか。大変
興味深いです。
 新任の頃から板倉さんにはいろいろお世話になってきましたが,
そんな私が定年間近(あと3年)まで元気にやって来られ,板倉さ
ん自身も多方面にわたる仕事をされていることをうれしく思いま
す。
◆(2)矛盾だらけでも(松木さん)
 松木さんの視線の先にはいつも子どもたちがおり,中でも手のか
かる子により多くの愛情が注がれていることを感じるのは,私だけ
ではないだろう。
 松木さんの「子どもと離れずやっていける,それを喜びとして
やっていける。そんな先生でいることに幸せを感じている。できな
いことを気にしすぎるより,そう思えたことを喜んで進もうと,彼
らを見ながら思う」という結びの言葉に,〈仮説教師〉の心意気を
感じたような気がしました。
◆(3)授業でつながる(伴野さん)
 伴野さんは小学校の先生で,若い頃からサークル等で存じ上げて
いました。
 10年を経て中堅教師となった今も,そのセンスの良さは相変わ
らずです。『たの授』に掲載されたものだけでも,数多くの子ども
たちと「授業でつながる」ということを実現しています。思えば,
仮説実験授業を実践されている先生は,「授業でつながる」という
教員としてしごく当たり前のことを実現されている素晴らしい先生
なのだと思います。だから,子どもたちから大歓迎されるのでしょ
う。

●小田富生(和歌山・農業)
◆配膳式?何?と思いながら「〈配膳式カルタ〉というゲーム」を
読みました。読み進めていくうちに,「これはすごいな!」と思い
ました。カルタ取りの楽しさは,枚数や速さを競うことでなく,ご
ちゃごちゃにばらまかれている中からめざすカルタを見つけ出すこ
とだけでも楽しいんだということ。算数とかで習熟のためにゲーム
化することがありますが,競争的だけでないみんなが楽しめるゲー
ムを考えていくうえでの重要な視点を教えてもらうことができまし
た。

橋本五郎(福島・民生委員)
◆板倉さん「私の研究史と発想法」の中で「発想法の極意は,偶然
に起きた事柄をどうキャッチするかにある」と書いてありました
が,なるほど,そうかもしれない,と思いました。何かを書いてい
ると,それに関連したことなどが心の中に生じることが結構ありま
す。それが,それほど重要なことだったとは!! 「創造性という
のは,偶然に起きる出来事をいかに有効に活かすかという能力によ
るところが大きい」。納得しました。
◆山路さん「〈集団の授業〉か〈能力別・個別の授業〉か」の中の
ガルベス君の活躍に目を見張るものがありました。よく漢字も読め
ないにもかかわらず,授業書を読みたいと主張し,実際に読んだと
ころです。
 クライマックスは,何と言っても手書きの感想文です。「じゅ
ぎょうだいどのわるいぼくを みすてない……」このところを読ん
で,先生方に見捨てられた子どもたちは,どのくらいいるのだろ
う,と考えてしまいました。
◆伴野さん「授業でつながる」のトコちゃんは,なんて口が悪い子
なんだろうと思いました。そんなトコちゃんも,仮説実験授業で活
躍しました。実験結果が恐くて教室から出てしまい,それでも実験
結果が気になって,そうっと覗いているトコちゃんの姿が目に浮か
びます。そうした行動から,トコちゃんの矛盾した心理状態が見事
に読み取れます。そういう意味でも,「授業でつながる」は素晴ら
しい授業記録だと思いました。
◆吉野さん「天然物理生活」もよかったです。「今までこういう物
理現象を”考える”という事はしてこなかったのです。こうすれ
ば”解ける”こういう法則が”ある”ただそれだけでした」というとこ
ろです。そういえば,公式集などがあって,それらを覚えれば答え
を導き出せる。それが一般的だったような気がしました。理科離れ
になっても仕方がなかったことがわかります。
 「分からなくたっていい。間違いだっていい。結果を忘れてし
まってもいい。忘れたら何度だって楽しむことができる。そしたら
何度でも感動できる。それってすごく幸せなこと」……なるほど,
これこそ,「どっちに転んでもシメタ」ですね。

佐々木邦道(千葉・小学校)
◆(1)配膳式カルタ(淀井さん)
 この発想は自分にはありませんでした。私も,モルカを筆頭に
「部首カルタ」「都道府県カルタ」「ローマ字カルタ」「歴史人物
カルタ」などを授業中に行ってきました。個人戦にしたり,団体戦
にしたり…しかし,得手不得手があるので,初めのうちは良いので
すが,慣れてくるに従って,得意な子ばかりが,カードを取ってし
まう事態も起きていきます。そんな時は,「チャンピオン戦」と称
して前回グループで優勝した児童だけを1つのグループにして,対
戦させたこともありました。
 しかし,この配膳式は,カードを配るという運から始まり,自分
のカードを確実に取れるという喜びもあり,とてもステキなカード
ゲームだと思います。現在,3年生で「ローマ字トランプ」を開発
して,配膳式カルタ方式で遊んだりしています。
 この記事は,自分の発想の転換になって,とても良かったと思い
ます。
◆(2)私の研究史と発想法(板倉さん)
 板倉先生の学生時代から国立教育研究所に勤務されるまでの「裏
話」がたくさん書かれていて,とても興味深く読みました。
特に,仮説実験授業を提唱さる前の,『日本科学技術史体系』の構
想や中身に大変興味を持ちました。私が30年以上前に読んだ『理
科教育史』は,このようないきさつの中で生まれた本だったことを
初めて知りました。
◆(3)日本の人口は減るのか(竹田さん)
 このグラフはすばらしい!人口の減少を論じるときに「出生数」
を見るのはわかりますが「死亡数」に目をつけるのは,考えたこと
がありませんでした。
 医療が進んで,近年になって「死亡数は減少しているに決まって
いる」と思い込んでいたからです。しかし,80歳以上の死亡数の
増加の結果を見て「なるほど」とうなずいてしまいました。そし
て,出生数一定の条件の下で,2044年の人口推計をしたところな
ど,「さすが!グラフの竹田さん!」という感じでした。裏表紙の
色分けグラフは,とてもわかりやすかったです。
◆(4)矛盾だらけでも(松木さん)
 こういった「多動の子」が一人いるだけで,教師の精神状況は不
安定になります。叱ったり,なだめたり,突き放したり…でも,結
局は「異質のこの中にもかわいさを発見する手段」を持っている松
木さんの考え方が,よくわかる文章でした。
◆(5)ひとりのようで一人じゃない(高野さん)
 高校生でもし原ですね。私はやったことがないので,どんな反応
になるか興味がありました。私も,最近では,色塗りを中心にもし
原を進めるよりもスピードアップしてから,モルカ,モルQで楽し
む方をとっています。その方がドリルになるし,全員が楽しめる雰
囲気になるからです。

●日吉 仁(佐賀・小学校)
◆山路敏英さんの「〈集団の授業〉か〈能力別・個別の授業〉
か?」が,一番よかったです。ガルべス君の話は以前にも読んでい
て,その時も泣けたのですが,今回も改めて泣けました。いつ読ん
でもいい話です。
 しかし,今回の資料がいいのは,このガルべス君の話を「〈集団
の授業〉か〈能力別・個別の授業〉か?」を考える材料として,
持ってきたことにあると思います。教材の内容を抜きにして,「集
団か個人か」を考える事にさほど意味がないという山路さんの意見
に大賛成です。ボクの学校の研究でも教材の中身の議論抜きで,
「話し合いの仕方」「ペア学習やグループ学習の仕方」なんてこと
が話し合われています。中身の話は抜きで,必ずグループ学習あり
きなんて話になっているので,「そんなもん…。」といつも思っ
て,発言していました。今回の山路さんの最後のお話は,「我が意
を得たり」という気分です。
◆一番好きなのは,松木文秀さんの「矛盾だらけでも」です。松木
さんの資料を読むと,子どもに優しくなれないイヤな自分が見えて
きて悲しくなるけど,でもそんな自分を否定しなくていいというよ
うな気持ちになれます。ぼくも矛盾だらけなのに,子どもの矛盾に
は厳しいのですが,ちょっとでもいいから昨日の自分より優しい自
分になれたらいいなあと思いました。
◆二番目によかったのは,淀井泉さんの「〈配膳式かるた〉という
ゲーム」でした。ぼくもやったことがあるのですが,“競争”と
か“勝負事”が好きなぼくには物足りなく感じていました。子どもた
ちにもしてもらったことがありますが,やっぱりぼくが物足りなさ
を感じた気がします。でも,「かるたの本当の楽しさは,読まれた
札を見つけて取ること」という文章を読んで,「ほ〜」と思いまし
た。こだわっているのはボクなんだなあという気がしました。
 幼稚園での「賞があってもなくても関係ない」という話も印象に
残ります。下手に順位とか賞をつけると楽しめない子も出てきま
す。かるた本来の楽しさを味わえばいいのかも…ということも思い
ました。
◆伴野太一さんの「授業でつながる」もよかったです。「最近,マ
イペースな子が増えたよなあ」なんて思うくらい,毎年マイペース
な子と出会って,イライラしたり,怒ったりしているぼくですが,
伴野さん同様,仮説実験授業をする中でそういう子のよさを感じる
ことができて,その子を嫌いにならずに済んでいるなぁと思いまし
た。ぼくも子どもたちへの「ありがとう」の気持ちを忘れないよう
にしたいです。
◆高野圭さんの「ひとりのようで,ひとりじゃない」もよかったで
す。ぼくも研究授業のことで荒井公毅さんにお電話してアドバイス
をしていただいたのですが,そういうことは今までにもたくさんあ
りました。そのおかげでしょうか,学校で仮説実験授業をやってい
るのが自分だけだからといって,「ひとりだなあ」なんてことは全
然感じなくなりました。子どもたちという仲間もいますしね。全国
の仲間とともに学んでいるんだってことを改めて感じさせてもらい
ました。

●中西 康(三重,小学校)
◆淀井「〈配膳式カルタ〉というゲーム」
 カルタの本当の楽しさは,読まれた札を見つけて取ること。
 うーん。なるほど〜。本当に歴史的な発見かもしれませんね。6
年生との歴史カルタで試してみたいと思います。
◆板倉「私の研究史と発想法」
 板倉先生の自分自身の研究に対する自己評価とも言えるこの記
事。とても興味深く読んでいます。
◆伴野「授業でつながる」
 最近ボクは,仮説実験授業(と模倣美術授業)だけが「子どもた
ちとつながれる唯一の手だて」と思うようになっています。
 仮説に出会えてよかったと心から思います。伴野さんの記事もよ
かったです。

●高木仁志(街角かがく倶楽部:瀬戸)
 11月号には同じサークルの◆池上隆治さんの「コロコロリング
をつくろう」というレポートと,◆淀井泉さんによる〈池上さん考
案による新かるた遊び〉の紹介,「〈配膳式かるた〉というゲー
ム」が,まず目にとまりました。
 その2つの実践ともサークルで最初に感動させられた一人が私な
のです,そこに流れる池上さん独特の〈発想法〉というか,〈着眼
点〉と言うか,ボクなどにはとうてい思いつかない〈視点〉がある
のです。〈配膳式かるた〉はボクのクラスで実施してびっくりさせ
られたことがあります。実は,ボクはそれまで「かるた遊び」とい
うものが〈好き〉な反面,〈嫌い〉なことがあって,あまり実践し
てこなかったのです。しかし,この「配膳式かるた」を取り入れて
からは,私の大好きな定番の授業法となっています。そこに流れる
〈子どもたちの安心して楽しむ表情〉が大好きだからです,
 それでボクは同時に取り入れていた,「マッキーノ」もとても人
気があったので,子どもたちに「どっちがより楽しいか」と聞いて
みまたのです。結果はどうだったと思いますか。
 それはボクの予想通り,「配膳式かるた」の方が人気があったの
です。その子どもたちの評価からも,この〈配膳式かるた〉は画期
的な授業方法だと思ったのです。
◆「コロコロリング」のレポートにも,そんな池上さんの独自の配
慮が見られます。「左手用の作り方」にまで触れておられます。こ
のような配慮のできる池上さんから月一回のサークルでいろいろ学
ばせてもらえる幸せを感じています。
 このほか,◆竹田かずきさん,◆高野圭さん,◆板倉聖宣さん,
◆山田正男さんの記事が目にとまりました。

●長沼麗子(茨城,会社員)
◆「教室でも使える遊び」(馬場さん)
 今回は自分も解答できました新年号から表紙が変わるということ
は馬場さんからほかの方に替わるということでしょうか? 楽しみ
のような,さびしいような気持ちです。
◆「私の研究史と発想法」(板倉さん)
 結婚と就職の回想の文章が特に印象に残りました。
 板倉先生は縁にも恵まれ,強い運もお持ちのようです。研究やお
仕事を楽しまれながら成果をたくさん世に送り出し,多くの人々に
喜びや驚きを与えつづけていらっしゃるなんて,かっこいい自慢話
じゃありませんか。発想法をうまく使って,わたしも生活や仕事を
楽しいものにして,人に役立つよう心がけていきます。
◆「かわいがる?応援する?」(佐藤さん)
 自分が認めたくない本心や隠したい欠点をズバッと指摘されると
かなりショックですし,堪えます…好き嫌いやそのときの気分で態
度を変える他人のことはよく見えますでも自分の悪い振舞いは気づ
きにくいですだから声援を送る気持ちでわたしもまわりの人々に接
していきたいと思います。生徒さんとのすてきな関わりのお話,
じーんとしました
◆「天然物理生活」(吉野さん)
 連載の読み物を楽しく拝読しながら,物理のおもしろさに触れて
いけそう,と期待しています。はじめ読みにくかった文字も慣れて
きました。イラストもかわいらしくて好きですよ。間違えるから学
ぶんだ!くらいの大きな気持ちで考えたり意見を述べたりするっ
て,本来当たり前なんでしょうが,実際はミスを恐れ,スピードば
かり要求される勉強をさせられ,不幸ですなあ。
 
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
仮説社のメールマガジンをお読みくださいましてありがとうござい
ます。弊社発行の月刊誌『たのしい授業』や書籍をお読みくださっ
ている読者のみなさまや,仮説実験授業を実践,あるいはこれから
実践してみたいと考えている方などに,弊社の新刊情報を少しでも
早くお知らせできたらと思い,このようなメールマガジンを発行し
ています。そのほかにも,『たのしい授業』の情報,新しい実験器
具やおもちゃの情報もいち早くお伝えできればと思っています。当
メールマガジンへのご要望などございましたら,下記メールアドレ
スにお寄せくださいますようお願いいたします。
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