〔仮説社PublicRelations〕No.246
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〔仮説社PublicRelations〕No.246
2017年1月13日
http://www.kasetu.co.jp/
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★目次★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
●新春仮説社フェアのお知らせ
●『たのしい授業』1月号の反響
「編集委員のおたより」を中心に(前編)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
みなさんこんばんは。
お礼が遅くなりましたが,今年も仮説社にたくさんの年賀状をお送
りいただきありがとうございました。
年賀状のタワーを一枚一枚みんなで拝読するのですが,「読者の方
からこんなに年賀状をもらえる出版社は,うちぐらいだよなあ」
と,毎年幸せをかみしめています。
ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!
●新春仮説社フェアのお知らせ
今年も学期始めに仮説社フェアを開催します!
『たのしい授業』に載ったものづくりや,ゲーム大会,フェア限定
の新商品などなど,たくさんのネタや面白グッズ,新刊をご用意し
て,みなさまをお迎えします!
【日時】1月14日(土)/15日(日)
【時間】10時〜17時まで
【イベント】
★理科はんこ屋さんによる,「消しゴムはんこ作り講座」(*参
加費500円 *ご予約優先 *1日3回,各回6名まで)
★わりバサミシューティング(ものづくり)
★オリジナルペンダント作り(ものづくり*参加費200円)
★ストロー吹き矢(ものづくり)
★足算大会(ゲーム)
★人狼ゲーム(ゲーム)
フェアの詳しい情報はこちらもチェック!
https://www.facebook.com/kasetusya/
(フェイスブックに登録されていなくても見ることができます)
◇◇◇ 2017年1月号(No.458)ドキドキ?はじめの一歩 ◇◇◇
編集委員1月12日現在12人
行頭の数字は,その記事に言及されている方の人数です。
(ほとんどの方が,一人で複数の記事にふれています)
7人◆小原茂巳「〈たのしい授業〉を届けたくて」,
6人◆林 泰樹「広い視野に立って考える」
6人◆伴野太一「はじめて一人で小学校に行けた日」
6人◆伊勢革観「隣の芝生(クラス)はなぜ青い?」
5人◆佐竹重泰「わりバサミシューティング」
4人◆阿部徳昭「もしもペリーが来なかったら」
3人◆中野香代子「なくなった本が戻ってきた!」
3人◆山路敏英「(三木淳男さん考案)月の満ち欠け説明器ミニは
すばらしい!」
2人◆淀井 泉「足算はなぜおもしろい?」
2人◆石黒慎一郎「りほちゃんが手を挙げた!」
2人◆山本俊樹「染伝人流おりぞめ遊術ガイド〈たまモノ〉」
2人◆滝本 恵「タマネギの箱マネしました」
1人◆えぐちまこと「集え!〈たまモノ〉」
以下
おたより
───数字は到着順●編集委員のお名前(府県名と勤務校,お仕事
など)
◆は,言及している記事名など。
1●小谷内寿信(富山・小学校)
◆一見して『たの授』だと分からない表紙に戸惑いましたが……な
んだかホッとする表紙になりましたね。(こたつでミカンを食べた
くなるような感じです。)
◆中野香代子さん「なくなった本が戻ってきた!」
「モノがなくなったときの考え方」のところにあるように,物事
を考えるときには「優先順位」を意識することが大切だと私も感
じ,実践しています。
もしそうしなければ,本質を見失い,周辺に目が行ってしまうこ
とが多くなるからです。例えば保護者が学校に話しに来たとき,明
らかにクレームを言いに来たときには,話の内容に対して正論を伝
えるよりも「相手の話を聞くこと,相手が話して少しでもスッキリ
してもらえれば,それが子供の幸せにつながる」って考えれば,話
の聞き方が違ってきます。
◆伊勢革観さん「隣の芝生はなぜ青い?」
伊勢さんと同じ事を経験したことが何度もあります。「いいかげ
んさ」が,子供たちにとっては「イイ加減」なんでしょうね。それ
を「手抜き」と言い換えると「いいかげん」にしにくいので,「い
いかげん=イイ加減」なんだ!と自分に言い聞かせることが大切だ
と感じます。教師って,やたらと「まじめにすること」「手を抜か
ないこと」=「子供にとって最良の指導」って思いがちですから。
それは思い込みなのだと思います。子供の様子,感想から考えなけ
ればならないと思います。
◆佐竹重泰さん「わりバシシューティング」
これは子供たちが喜びそうだと直感しました。3学期にぜひ作っ
て遊んでみたいと思います。道具もおもしろいと思いますし,子供
たちが考えるゲームも様々なものが出てきそうです。
◆山路敏英さん「月の満ち欠け説明器ミニはすばらしい!」
これも作ってみたいと思いました。部屋を暗くして,ブラックラ
イトを当てるというシチュエーションだけで,子供たちは楽しむだ
ろうなぁって思います。
◆小原茂巳さん「たのしい授業を届けたくて」
新採の先生,小原さんの授業を見ることで,授業観が変わったこ
とと思いますよ。いかに早い段階で「あんな授業をしたい!」と思
える授業者と出会えるのか,そこが大切だと思います。「あんな授
業をしたい!でも,自分には無理そう?」って思うような授業より
も「あんな授業をしたい!真似できそう!」っていう授業を提案し
ていくことが,授業の熟達者(子供たちから高い評価を受けている
人)に課せられる課題だと私は思っています。
2●島 百合子(富山・小学校)
◆今月号で一番心に残ったのは,小原さんの「たのしい授業を届け
たくて」です。
若い先生に授業をやってもらって,あれこれ言う指導はこちらで
も頻繁にあります。でも,小原さんがやったように立場を逆にする
という発想はすばらしい!
「百聞は一見にしかず」です。子供達のいきいきとした様子を見
てもらうのが若い人にとって,一番の研修になるのではないかと思
います。
そういう私も仮説を初めて見て「こんな授業があったのか!」と
カルチャーショックを受け,この世界に入った(?)ことを思い出
しました。言葉ではなかなか伝わらないものです。
私もこれから授業を見てもらえる機会があったら活用したなと思
いました。
◆次にいいなと思ったのは,林さんの「広い視野に立って考える」
です。
困ったときや迷ったときに何を優先させるかというのは大切なこ
とです。『たのしい授業』には,私が納得できる優先順位をもった
人がたくさん投稿しているのがありがたいです。「そうだような
あ」と思うことが多いです。
理不尽なことを言う親にはまず吐き出してもらって親に元気にな
ってもらうことが一番です。
親の元気は子供の元気につながります。教師の元気も子供につな
がります。日本よりも藩が大事という江戸時代の多数派のようにな
らない生き方をしたいです。
小さなことでもいいから自分の場所ですてきなものを作りだして
いきたいです。
◆伴野さんの「はじめて一人で小学校に行けた日」は,ジーンとし
ながら読みました。
我が子に寄り添う姿から,クラスの子も同じだと考える伴野さん
はさすがです。
私も,自分の子が小学校へ行くようになってからずいぶん学校の
見方が変わりました。内側から見るのと外側から見るのでは世界が
違うものです。
子供が成長するのを待てないで芽をひっぱるような事を今までし
ていたことに気付きました。
◆「足算」を正月に家族でやって盛り上がりました。
昨年結婚した息子が「こんなゲームで盛り上がる島家は…!」
と,お嫁さんと笑っていました。
私も彼も楽しく生きていることがありがたいです。
3●高畠 謙(神奈川・小学校)
◆(1)石黒慎一郎「りほちゃんが手を挙げた!」
クラスで取ったアンケート。自分が進歩したことに「発言ができ
るようになった」と書いている子がいました。ボクから見たら1回
か2回しただけです。だから,「発言ができるようになった」なん
て書いてあってびっくりしました。でも,書いているということは
その子たちにとっては「発言ができるようになった」ということ。
この感想はボクにとって「できる」の感覚って人それぞれなんだ
な,という発見でした。自分で発言するって,「発言しない子」に
とっては一大決心なんだなぁ,と思いました。
◆(2)伊勢革観「隣の芝生はなぜ青い」
これ,あります。「あいつらはたのしさに慣れすぎて,ありがた
みが無くなってるんじゃないか(プンスカ\\\(`^´)////)」
なんて思いが募り,不貞腐れちゃったりします 笑
そして,伊勢さんと同じように〈「いいかげん」のすすめ〉を読
んで,ハズカシイ気持ちになりました。『学級担任ハンドブック』
で読んだはずなのに,すっかり忘れています。最後の「このことこ
そが教師の〈甘さ〉と呼ばれてよいのではないでしょうか」という
コトバ。〈いいかげん〉という甘さの最上級のような言葉が大切だ
なんて今だに〈未来の教育〉だと思わされます。
◆(3)佐竹重泰「わりバサミシューティング」
「カンタンで誰でもできるものづくり」が掲載されているのが,
『たのしい授業』の魅力だと思います。1年に1回くらい自分にフ
ィットする「ものづくり」や「プラン」が新たに発見されるとうれ
しいな。コレはまだ作っていませんが,ボクが思う〈よいものづく
りの条件〉の「誰でも」作れて,「材料」の準備がラクで,「遊べ
るorおいしいorかわいい」にきっとハマるものと見ています。
◎前号の感想にも書きましたが,やはり「内輪的な感じ」がしまし
た。そして,ふとボクが『たの授』を買い始めた頃のことを思い出
しました。
続けて買うようになり,やがて定期購読するようになった流れを
考えてみると……。
ボクが買うようになったのは「たのしい授業」の〈プラン〉を多
く知りたい。カンタンに誰でもできる〈ものづくり〉が知りたい。
という2つの欲求からでした。そして,時は経ち,今では初期には
スルーしていた「思想」的なものもガッツリ読みます。そのことを
考えると,〈仮説実験授業〉の入門?登竜門?の雑誌としてなら
ば,〈プラン〉〈ものづくり〉が必要なのでは,と思います。バッ
クナンバーの処分が決まった今ならば,定番の「再録」も価値のあ
るものになると思います。ただ,これはボクの「たのしい授業」を
定期的に購入するまでの流れで,それが一般的かどうかは不明で
す。
◆林 泰樹「子どもの気持ちがわかる教師への道」
板倉聖宣さんの本はたいてい読んでいてその内容も覚えているは
ずだと思っていましたが,林さんの文章を読んでいると「あれ,こ
んなことが書いてあったのか」「知らなかった」と思うことがよく
あります。
そういう意味でもこの連載はたいへんやくにたちます。今回も
『勝海舟と明治維新』の内容を学校教育にからめて紹介してもら
い,もう一度読んでみようという気にさせてくれました。
◆伴野太一「はじめて一人で小学校に行けた日」
ひとは往々にして,自分自身にふりかかってきたことにはウロタ
エてしまい,客観的な判断ができなくなりがちです。
教師としての立場と,親としての立場の両方を持ちあわせている
伴野さんが,わが子の登校のことにどうやって解決したのかが,共
感を持って読めました。
◆山本俊樹「たまもの」
◆えぐちまこと「集え!〈たまもの〉 」
おりぞめ染伝人こと山本俊樹さんがおりぞめに情熱をかたむけ
て,新しい技法や活用法をあみだしていることに敬服しています。
今回の〈たまもの〉は思わず「かわいい」という子どもたちの声
が聞こえてきそうです。
その実践記録をえぐちまことさんが書いています。教師をやって
いると,新しいことに挑戦するときはそれなりに気をつかうもので
す。実際の授業の様子がわかると,挑戦へのハードルが低くなって
「やってみよう」という気持ちになれますね。
◆佐竹重泰「わりバサミシューティング」
いいですね,これは。すぐにでもつくって遊べます。記事にもあ
るように,つくったあとに子どもたち自身で遊びを創意工夫できる
余地があります。
誰でも失敗なくできる工作は貴重です。この記事を読んで教室や
催しで実践するひとの景色が目に浮かんできます。
◆小原茂巳「「たのしい授業」を届けたくて」
指導主事や大学教授が全国各地の学校で「指導」と称して現場の
教員に口をはさんでいるのですが,「言うは易く行うは難し」であ
ることは論を待ちません。
小原さんがなによりすごいのは,お互いが〈ラッキー!〉と言え
る方法を実践したところにあります。
こんな指導を若手教師の時代に受けたら,仮説実験授業がきっと
好きになるだろうと予想できます。
5●肥沼孝治(埼玉・中学校社会)
1月号で特に良かったのは,次の3点です。
◆(1)小原さん「たのしい授業」を届けたくて」
生徒たちが喜んでくれる授業をしたいとは,多くの若い先生が望
んでいることだと思います。
しかし,多くの形式が求められる上に,たのしい内容がまずなか
なか思いつかない。それなのに,1時間だけ授業を見た講師の先生
がえらそうにその授業について語って帰る。
小原さんはそういう旧来の研究授業のあり方を「お互いにとって
〈ラッキー!〉と思える関係に持って行けないか」と積極的な提案
をしてくれています。
◆(2)伊勢さん「隣の芝生(クラス)はなぜ青い?」
たのしい授業をしていると思っているのに,なぜか自分の担任の
クラスだけ授業評価が低い。
その謎を解いてくれている伊勢さん及びその背景にある山本正次
さんのアドバイスには大いにうなずけるものがあります。
同じような悩みを抱えている人は,ぜひご一読を!
◆(3)阿部さん「もしもぺリーが来なかったら」
私も定年が近づいてきて,「ペリーの来航」の単元も「最後の授
業」をすでに行ってしまいました。
そこへ,阿部さんが新たな角度から焦点をあててくれました。と
てもたのしいです。これはスペシャル授業として,「いつでもやれ
るように準備をしておかなければ!」と思わせる興味深い内容でし
た。
6●中西 康(三重・小学校)
年明けから,6年生と《ばねと力》を始めようと思っています。
印刷や道具の準備をするのが楽しいです。ワクワクしてきます。
さて,1月号感想です。
◆林「子どもの気持ちがわかる教師への道」
正月号は板倉先生の大風呂敷の話が読めるのを楽しみにしていま
したが,その代わりに林さんが哲学的というか規模の大きな話を書
いてくれました。楽しんで読みました。
科学が素晴らしいのはそうだけど,その科学を理解出来たり,そ
の科学を使える自分たち,自分が素晴らしい。
そういったことを伝えるために,仮説実験授業をやっているんだ
よなあ……と再確認できました。いい正月になりました。
◆伴野「はじめて一人で小学校に行けた日」
よかったです。仮説の人たちは,自分の子どもの教育にも仮説実
験的な対応ができるのが素晴らしいです。それをさらに,自分の学
級経営や子どもを見る目にも反映できるのがいいですね。
◆伊勢「隣の芝生はなぜ青い」
このことはよくわかります。よくあります。だから「隣の芝生は
青く見える」ということを知っておくことだけでも大事だと思いま
す。
◆佐竹「わりバサミシューティング」
本からこのものづくりを再発見した佐竹さんが素晴らしい。子ど
もたちが喜ぶ姿が浮かびます。小3息子・5歳娘と作ってみます!
◆阿部「もしもペリーが来なかったら」
おもしろかったです。ペリーと鯨がつながっていたなんて。小学
校教員は誰も知らないんじゃないですか!
◆山路「月の満ち欠け説明器ミニ」
いい見え方をしているのが写真からでもよくわかります。三木さ
んの仕事を発展させる,素晴らしい山路さんの仕事です。
◆淀井「足算はなぜおもしろい?」
足算,まだやったことがありませんが,偶数同士の足し算が含ま
れてるわけですね。
ご自分の仕事(足算)の意義を追究される点が素晴らしいと思い
ました。
7●日吉 仁(佐賀・小学校)
◆小原茂巳さんの「たのしい授業を届けたくて」がよかったです。
若い教員の立場になって,授業を見てもらい,結果若い先生が「た
のしい授業」をやりたくなっているところが,すばらしいです。
また,「教科書で先にやっていて結果を知られていたとしても,
目的意識的に学んだものでないなら十分に楽しめるはず」という仮
説を立て,実験しているところがとてもよかったです。さすが小原
さんだなあと思いました。こういうふうに自らも仮説実験して研究
授業などにも取り組めたら,ドキドキして楽しくなるだろうなあと
思いました。
◆林泰樹さんの「広い視野に立って考える」もとてもよかったで
す。今の現場に一番欠けている発想だと思えました。勝海舟の「小
さいことをうるさく言うな」を心に留めておきたいです。子どもた
ちに対してだけでなく,職場やサークルなどでも気にしておきたい
です。
◆伴野太一さんの「はじめて一人で学校に行けた日」もよかったで
す。自分の子どもは例外煮あってしまいがちですが,気を付けたい
ものだと思いました。また,「ほんの少しでもその子にとっては大
きな前進」「劇的な進歩」という考え方が,とてもよかったです。
つい,「たったそれだけ」とか思ってしまうことが多い冷たい自分
を反省しちゃいました。クラスの子どもたちの成長,自分の子ども
の成長,ともにゆっくり待てる大人にならなくては!
◆石黒慎一郎さんの「りほちゃんが手を挙げた!」もよかったで
す。りほちゃんへのさり気ない気遣いもとてもよかったし,ほめる
時にも最大限の気配りがされていて,参考にしたいところがいっぱ
いありました。お母さんもうれしかっただろうなあ。学校って,マ
イナス情報を保護者の方に伝えることが多いので,こういう石黒さ
んのような連絡がどんどん増えたらいいなあと思いました。
◆滝本恵さんの「タマネギの箱,マネしました」いいですね。こう
いう実践があるとマネをしようかという気になりますね。なにより
口絵の写真に,「しろいし」とか「JAからつ」と書いてあって感
激。白石(しろいし)は佐賀でも屈指のタマネギの産地で,唐津は
言わずと知れたぼくの住んでいる所。タマネギの名産地佐賀県をこ
んなところで確認するとは思いませんでした。
8●藤井幹二(大阪・小学校)
◆今月からまたまた表紙が変わり,面食らう僕。しかも背表紙も!
あの〈1年かけて干支の絵になる〉背表紙に慣れてしまっているの
で奇妙な感じ。まあそのうちに慣れるのでしょうねえ。
◆(1)小原さんの「たのしい授業を届けたくて」がまず心に残り
ました。
若手教員も小原さん自身も互いに〈ラッキー〉になるための逆転
の発想が素晴らしい。特に感心したのが……小原さんが「読んでく
れませんか?」と聞いても手が挙がらない中で,手を挙げてくれた
子に,「いい子だねー,うれしいなー」と言うだけでなく,その子
の席に歩いて行って,握手をした,という行動。しかも後で分かる
が,この生徒は「大変な問題児」らしいのだから,何が幸いするか
分からない。小原さんの普段から子どもを大切にする姿勢の賜物で
すね。とても参考になります。
◆(2)林さんの記事もとても良かったです。特に林さんが受け持
っていた子どもの母親から強い言葉で非難された話にはドキッとし
ました。でも,〈優先させること〉をはっきりさせ,最後まで聞く
だけにした姿勢にただただ感心しました。新年のスタートにあた
り,広い視野に立って考える,よい機会になりました。
9●品川美里(群馬・中学校,理科)
◆林泰樹「広い視野に立って考える」
読んでいてワクワクする話でした。子どもと仮説をやりつつ、私
も少しづつでも科学を学んでいきたいなと背筋が伸びる気持ちでし
た。
あと、先見の明を身に着けるには、どんな風に生活したらいいん
だろうということと、困ったことがあったら、何を優先させたらい
いか考えようと思いました。
◆阿部徳昭「もしもペリーが来なかったら」
全く知らないお話だったので、驚きました。欧米の人は日本人が
クジラを取るのを批判しているというようなお話を聞いていたの
で、昔は取っていたことに驚きました。いっぱい取って、減っちゃ
ったから、捕鯨に反対だったのか。でも、最近はまたクジラが多く
なったって聞いたような気がするけど、気のせいかなぁ?と思いま
した。
◆山路敏英「月の満ち欠け説明器ミニはすばらしい」
ちょうど中3で天体を教えているので、ありがたかったです。作
ってあげたら、子供が喜ぶだろうなぁと思いました。
10●村岡京子(宮城・小学校)
◆中野香代子さん「なくなった本が戻ってきた!」
生徒指導が必要な事件?!が,担任するクラスで起こったとき,
本当に嫌〜な気持ちになります。それは多分,私の場合,「事件そ
のものを解決しなくては」という気持ち以外に,「今後のために,
関わった子どもたちをどう指導していくのがいいのだろう」と余計
なことをあれこれ考えてしまって,自分の方針が定まらないからだ
と思います。
だけど,この記事の小原さんがおっしゃった「優先順位は何
か?」とまず考えることで,今までよりちょっと落ち着いて対処で
きそうだなあと思いました。一生覚えておきたい考え方です。
間違ったことをしてしまった子どもたちに,今後どうすればいい
のか,その方法を分かりやすく落ち着いて教えてあげるのが担任の
役目なんだよなあと改めて感じました。
生徒指導がとても苦手なわたしは,このような具体的なステキな
接し方を伝えていただけることがとてもありがたいです。
中野さん,リオちゃん,小原さん,仮説社の方々ありがとうござい
ました。
◆伴野太一さん「はじめて一人で小学校に行けた日」
「それぞれの家でそれぞれのドラマがある」……まさにその通
り!と思いました。
一クラスに数十人いるクラスの担任を何年も続けてやっている
と,成長のスピード差にイライラしてしまったり,少数派の切なる
訴えを軽視してしまうダークサイドの自分にふと気付くことがあり
ます。一人一人のわずかな進歩を,子どもたちや保護者の方々と一
緒に心から喜び合えるヒトでありたいなあと思いました。
◆伊勢革観さん「隣の芝はなぜ青い?」
担任してないクラスの方がうまくいっちゃって変な気持ちになっ
た時,「あれ?こういうことって,だれかがどこかで書いていたな
あ」と思って本棚をのぞく伊勢さん。そこが私のようにただぼ〜っ
と生きている人間とは違う!と思いました。
「あぁ,だから練りに練った指導主事訪問の授業でうまくいった
ことがないのかぁ」とか「〈いいかげんさ〉こそが大切」という山
本さんの言葉に,深〜く納得しました。伊勢さんありがとうござい
ます。
◆「もしもペリーが来なかったら」阿部徳昭さん
阿部さんの記事はいつも興味をそそるすてきな題名が付けられて
るなぁ,と思います。「ペリーとクジラ業界がズブズブの関
係……」。ペリーさんがちょとだけ身近に感じられるようになりま
した。
◆山本俊樹さん「染伝人琉 おりぞめ遊術ガイド<たまもの>」
口絵を一目見て「きゃ〜,かわいい!やってみた〜い!」と即座
に思いました。山本さんの解説はいつも,私のように面倒くさがり
屋で不器用でセンスがないヒトでも,絶対楽しめて進歩感を感じら
れるように準備物や作り方の手順を練りに練って提示してください
ます。授業書のような絶対的な安心感。山本さ〜ん,これからも折
り染め優術たくさん開発してくださ〜い。
11●伴野太一(東京・小学校)
『たの授』の表紙が新しく?なりましたね。新しくなりつつ,な
んだか昭和感をすごく感じるのは私だけでしょうか? 私にはまっ
たく予想が立ちませんが,反応はどうなんでしょう??その辺も気
にしつつ,今回の感想を送らせていただきます。
◆伴野太一「はじめて一人で学校に行けた日」
我ながらとてもいい資料でした(笑)。書いておいて良かったな
ぁ,と思える資料でした。データには添付できなかったのですが,
実はこの話に出てくる長男のそらが,初めて“くつ箱の真ん前の木
のところで「バイバイ」”できた日に,家に帰ってから一生懸命そ
の日の出来事を絵に描いていました。そしてその絵の横に,習いた
てのひらがなで「がっこういける」と書いた絵があったのです。そ
の絵に感動して,いつの日か学校に行けるようになったときに,ち
ゃんとそのことを資料にしておこうと思ったのでした。今も毎日そ
の絵はお守りとして私が毎日かばんに入れて持ち歩いています。初
めて一年生の担任をしたときに,いろんな楽しい衝撃的な出来事が
あって,それを資料にして『たの授』でも紹介していただきまし
た。その時の経験から,きっと我が子が一年生になったときも,新
しい出来事に出会えるという予想がありました。くしくも(?)来
年またうちには1年生がいます。長男とは全く違ったマイペースな
彼は,お兄ちゃんとはまた違ったエピソードを引き起こしてくれる
と期待しています(笑)。
◆小原茂巳「〈たのしい授業〉を届けたくて」
たのしい授業を伝えるとき,私はどうしても「オススメ」が「オ
シツケ」になっている時が多々あります。仮説っていいんだよ〜た
のしい授業っていいんだよ〜って,ことばかりを伝えたいあまり,
それがいつの間にか全面に出てしまうのです。小原さんが上原先生
に伝えるときにはそういう押しつけが全然なくて,いいなぁと文を
読んでいていつも思います。大学で学生たちに仮説を伝えるという
ことを続けてこられた小原さんだからそうできるのかな〜?とずっ
と思っていたのですが,どうやらそれだけではなさそうだなぁと最
近思います。それはあ「伝える」ということ自体にも,小原さんは
予想を立てて,実験をして,その結果をしっかりと見ているからで
す。上原先生に伝えるにはどうしたらいいのか,資料の前半はそん
な小原さんが考える姿や,その気持ちが見え,自分が中学生に授業
をするという実験を通して「たのしい授業」を伝えようとしていま
す。そして最後に上原先生からのメールをもとに,自分の予想が正
しかったのかどうかを判断しているのです。そういう考え方で〈伝
える〉ことをしている小原さんが素晴らしいなぁと読んでいて思え
る資料でした。
◆中野香代子「なくなった本が戻ってきた!」・
とてもいいお話でした。問題やトラブルに出会ったとき「原理・
原則で考える」ってどういうことなのか,そんなことがなんとなく
ス〜っと分かったような資料でした。一年生だからできたことのよ
うにも思えますが,いやいやそれだって,何が一番大切なのか,と
いう優先順位を考えたからこその結果であるわけで,なるほどな〜
ととても感心しました。
◆佐竹重泰「わりばしシューティング」
佐竹さんに教わってから,私も自分の科学クラブでこれを早速や
ってみました。すると4年生から6年生の子どもたちがこのシュー
ティングで1時間ず〜っと遊んでいたのです。最初はちょっと高学
年には向かないかもなぁなんて考えていたのですが,どんどん遊び
方を考え,最後にはみんなで廊下に出て,どこまで飛ばせるか大会
になりました。また,そんな様子をサークルの山路敏英さんにした
ら,山路さんのところでは「3歳から5年生までの4人の孫が遊び
に来たとき,作って遊ばせたらこれまたず〜っと遊んでいた」そう
です。〈どの年齢にもハマるものづくり〉でここまで幅広い年代が
楽しめるものって,なかなかないと思います。これから何十年も定
番になりそうです。
自分のを含め(笑),今回はこの4つが特によかったです!!
12●森田光徳(東京・小学校)
◆今月号でよかった記事は,伊勢さんの「隣のクラスはなぜ青
い?」です。
ついつい隣のクラスと比べてしまう教師根性は教師なら誰もが持
っているものではないでしょうか。わたし自身をとても共感しま
す。
山本正次さんの言葉の引用もいいです。
◆次によかったの,滝本恵さんの「たまねぎのダンボール箱整理
術」の話です。
「大切な実験道具なのに片付かない」という誰もが抱えるであろ
う整理整頓の根本問題に短いながらも分かりやすく答えてくれてい
てよかったです。
私も整理の問題はいつも苦しんでいます。学校にある仕事用のも
のの整理はもちろん,家にあるプライベートなものに至るまで。
先日,子供の衣類整理用に透明な衣料ケースをいくつか買いまし
た。同じお店に買い足そうと行ったときに,以前買ったものと同じ
サイズのものが売り切れていたので違うサイズ(大きめ)を買いま
した。サイズが違うと一気に片付けがしにくくなり困ってしまいま
した。
衣料ケースはやめてたまねぎの箱に替えようかなあ。
……… 次号へ続く! ……
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
*メルマガ編集部よりひとこと*
年賀状といえば,高田馬場から巣鴨へ引っ越して早1年が過ぎまし
た。
1年経つと郵便局の転送期間も終わるので,今年は高田馬場へ年賀
状を送ってくださった方が続出。後日送り直してくださったり,デ
ータで送ってくださったり,もう諦めちゃったり…
さまざまでした(笑)
とにもかくにも,みなさま,ありがとうございました。
来週は『たのしい授業』2017年1月号のもくじ(中編)をお届け
します!
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
仮説社のメールマガジンをお読みくださいましてありがとうござい
ます。弊社発行の月刊誌『たのしい授業』や書籍をお読みくださっ
ている読者のみなさまや,仮説実験授業を実践,あるいはこれから
実践してみたいと考えている方などに,弊社の新刊情報を少しでも
早くお知らせできたらと思い,このようなメールマガジンを発行し
ています。そのほかにも,『たのしい授業』の情報,新しい実験器
具やおもちゃの情報もいち早くお伝えできればと思っています。当
メールマガジンへのご要望などございましたら,下記メールアドレ
スにお寄せくださいますようお願いいたします。
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