〔仮説社PublicRelations〕No.63

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〔仮説社PublicRelations〕No.63
2010年9月15日 http://www.kasetu.co.jp/
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★目次★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

☆ニュース
☆今週末は仮説社フェア
☆1年生と読んだ絵本たち 扇野剛 第7回

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☆ニュース
・小林眞理子『煮干しの解剖教室』(税込み1575円)の書評が,『朝日新聞
8月22日(朝刊)に掲載されました。
板倉聖宣『数量的な見方考え方』(税込み1785円)の書評が,『数学セミ
ナー』10月号(日本評論社)に掲載されました。

☆今週末は仮説社フェア
9月18日・19日(土・日),10時〜5時,「秋の仮説社フェア」を行ないま
す。
ふだんより売り場を広げて,皆様のお越しをお待ちしています。
今回は青森から萠出浩さん(おたのしみ科学実験出前屋)が参加してください
ます。
火起こしの実演などを見ることができるはずです。

恒例の「おみやげ」もご用意しています。各種のものづくり体験もできます。
ぜひお誘いあわせの上,仮説社までいらしてください。
仮説社までの地図はホームページに掲載してあります。
道がわからなければ,お気軽にお電話ください。

お待ちしています!


☆1年生と読んだ絵本たち  扇野剛  第7回
小学1年生と読んだ絵本を少しずつ紹介していきます。

●もとした いづみ:作,荒井良二:絵
『すっぽんぽんのすけ デパートへいくのまき』(鈴木出版 2004年)

お母さんと一緒に行ったデパートで,いぬの忍者が大暴れ。これは大変と,
すっぽんぽんのすけ,いざ変身……って脱ぐだけ(笑)。なんとも単純でわか
りやすくちょっぴりお下品な感じ。きっと子どもたちは気に入るはず。さてど
うでしょう?

喜んでいました,子どもたち。なんといってもストーリーが思いっきりシンプ
ルでわかりやすい。そして主人公が笑える。それが全てですね。休み時間にも
多くの子が手に取っていました。


●ミラ・ギンズバーグ:作,ジョス・A・スミス:絵,覚和歌子:訳
『ねんどぼうや』(徳間書店,2003年)

おじいさんとおばあさんが,ねんどで子どもを作ったら,それが立ち上がっ
て,動き出して,山ほどごはんを食べて,大変なことになります。なんでも食
べます。それこそ村中食べ歩くのです。絶体絶命のピンチです。そこに立ちは
だかったのは,なんと!? とにかくすさまじい話で,やたらと恐怖。でも,
これはれっきとしたロシアの昔話なんですよ。

なんとも恐ろしい絵なので,どうかなぁと思ったけど,子どもたちはわりあい
平気。というか,子どもって意外と残酷だったりしますね。純粋ってことで
しょう。


●長 新太『いぬのおばけ』(ポプラ社,2003年)

ある女の子が歩いていると,犬が落ちています。たいへん。女の子は背負って
歩き出します。でも,なぜか犬はどんどん大きくなり,重たくなります。気が
ついたら2匹に,しかも勝手にうんこ(笑)。なんともはちゃめちゃな話なん
だけど,愛の話なんですよね。読めばわかります。さすがに長新太さんは素晴
らしい。

子どもたちは静まりかえって聞いているけど,所々でくすっと笑います。ニヤ
リとする感じ。それぞれがそれぞれのタイミングで笑う感じです。淡々と進む
ので読んでいるとなかなか不安になるけど,読み終わるとみんな満足している
という。長新太作品の真骨頂です。<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>><><><>